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2014/07/20

【ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展】

art-40 【ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展】 世田谷美術館

1407201
蒸し蒸しの気候の中、世田谷美術館に行って参りました。

午前中に日曜美術館を見ていたら、アートシーンの枠でこの展覧会のことをやっていたので、混むかも!と思って行ってみたら、うーむ、結構混んでましたね。日曜美術館の話をしていた人もいたので、テレビを見てきた人もいるかも・・・

1.日本趣味
開国後、日本の美術品が欧米に渡り、ジャポネズリー・・・日本趣味が生まれている。
浮世絵はたくさんの画家に影響を与えたのでしょうね。
ということで、スタートは浮世絵。
広重、北斎とおなじみの作品が並ぶ。「大はしあたけの夕立」や、「亀戸梅屋敷」はゴッホでもおなじみですね。
が、なんといってもこの章で目を奪われたのは、ブシュロン社のインクスタンド。
足は亀、狛犬もいるし、虫も。そして、浮世絵から写されたと思われる文様がびっしりと描かれている。釣り人は、なるほど、確かに広重の「冨嶽三十六景 武州千住」からとられてるんですね。もうちょっと照明が明るいとよかったんだけど・・・
虫図七宝鐔もきれいだった。
広重の「名所江戸百景 水道橋駿河台」の隣にはデュムーランの「京都の鯉のぼり、端午の節句」が。写真を見て書いた京都に鯉のぼりを描き加えたらしいのだが、ちょっと不思議な絵になっている。

2.女性
花魁、芸者などを描いた日本の作品に影響を受けた作品というのもあったが、着物を着た(当時ヨーロッパなどで流行したらしい・・・ただし、ガウンのように着たりしたようなのだが)女性を描いた作品も。
その中でも、今回の展覧会の目玉は、モネの「ラ・ジャポネーズ」。
修復後世界初公開とのことで、たぶん前に一度は見ているはずなのだけど、記憶にないので、どれほど鮮やかになったかはわからないのだが・・・
いやー、これはきらびやか、鮮やか、派手。
モネ夫人が着る打掛のなんと豪華なこと!そして、武者がとても立体的で、今にも飛び出しそう。刺繍もすばらしい。背景には団扇がたくさんあって、日本趣味全開である。
カサットの「湯浴み」もよかった。歌麿の「たらい遊」の影響が感じられる作品。
ゴッホの「子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人」はいかにもゴッホらしい作品。ゆがんだ体の形、黄色い肌、どぎつい色彩・・・背景の菊?は国貞・広重の「夏菊」の影響があるらしい。

3.シティ・ライフ
この章の作品はジャポニズムと結びつけるのは苦しいが・・・
ドガ、ロートレック、ヴイヤールなどおなじみの画家の絵が並んでいた。
ロートレックの「騎手」と揚州周延の「上野不忍共同競馬会社開業式之図」を見比べると、競馬といってもヨーロッパと日本では全然違ったものに見える。
先日展覧会を見たヴァロットンも1枚あった。「にわか雨」は広重の「大はしあたけの夕立」を影響が見てとれるとあったが、ちょっと無理矢理?斜めの雨が、だろうか?

4.自然
三代広重の「百猫画譜」、好き。猫好きにはたまらないですね。そうそう、こういう仕草するよねという猫がたくさん描かれている。隣にはマネの「猫の逢引」が。これは細身のおしゃれな猫。
国貞の「虎」はまったく虎らしくなかったが、西洋の作品も虎らしくなく・・・見ないで描くとこうなっちゃうんですよねぇ。
蛸と貝が描かれた鐔、ねずみがちょこんとのった茶入れなど、ワタクシ的にツボなものが並び・・・
4月にパナソニックで見たブラックモンのお皿も。
コールマンの「つつじと林檎の花のある静物」は不思議な静物画。東洋風の花瓶、着物地の背景、丸紋など日本風なのだが、正面から描いていて、なんか平面的なのである。
アンソールの「貝殻のある静物」、気に入った。仮面じゃないアンソールである。
マティスの「花瓶の花」は、手前に花瓶、奥に窓、その向こうに海という構図だが、これを浮世絵の構図の影響というのは・・・

5.風景
ホイッスラーは、アメリカにおけるジャポニズムの画家・・・らしいのだが、今回きていた作品からはあまりよくわからず・・・
ちょっとおもしろいと思ったのは、ダウの写真作品。浮世絵によく使われた藍色に影響を受けて、青い写真の作品を生みだしたのだという。広重ブルーを思わせますね。
浮世絵における俯瞰図の影響ということでボナールの「街路を見おろす」が展示されていたが、これも影響と言えるのかな?広重の「名所江戸百景 する賀てふ」はデフォルメの具合がおもしろいけれど。
広重の波と対比して、波を描いた作品が何枚か。フェルデールのはなかなかよい。
広重の影響を受けたかはよくわからないけれど、ピサロの「雪に映える朝日、エラニー=シュル=エプト」は、静かな朝の風景が美しい。
ムンクの「夏の夜の夢」は、ムンクらしい不安な感じが漂う作品だが、構図は広重の「名所江戸百景 神田明神曙之景」と同じ・・・というのだが、うーむそうか?遠近法は浮世絵風なんですかね。
モネの「トレーヴィルの海岸」の風に吹かれた木は広重の「東海道五拾三次之内 四日市 三重川」のあの木!これはそうだ!
しかし、「積みわら」が「鞠子 名物茶店」のお店??確かに構図はそうなんだけど・・・
おなじみ、睡蓮の2枚で展覧会は締めくくり。

ジャポニズムとホントに結びつけていいの?というものもなくはなかったが、バラエティに富んだ作品が見られてよかったです。
「ラ・ジャポネーズ」を是非どうぞ。

ショップでついつい買ってしまったもの。

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猫の眼鏡クロス、リラックマコラボのクリアフォルダー。

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もう一枚。

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手ぬぐい。

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