「恐怖の土曜日」
本日の映画
movie-47 「恐怖の土曜日」 Violent Saturday 1955年米
DIR:リチャード・フライシャー
CAST:ヴィクター・マチュア、スティーヴン・マクナリー、J・キャロル・ネイシュ、リー・マーヴィン、リチャード・イーガン、シルヴィア・シドニー、アーネスト・ボーグナイン、トミー・ヌーナン、ブラッド・デクスター
STORY:アリゾナの小さな町にやってきた3人の男たち。セールスマンとのふれこみだったが、彼らの真の目的は銀行強盗だった・・・
☆☆☆ふるーい、サスペンス映画。
この映画、前々から見たいと思っていた。
有名な映画でもなんでもないのだけど(知っている人も少ないでしょう)、祖父がどうやら映画館で見たらしくパンフを持っていて、なんか気になっていた。
今頃見られるなんてね。うれしい限り。フライシャー監督の特集だったのかもしれない。
大筋は、3人組に銀行が襲われ、主人公がそれに立ち向かう・・・
ということなのだけど、いろいろな人間模様がからんでくるのである。
銅山の技師である主人公は第二次世界大戦に従軍しなかったことを非難された息子が友達とけんかをし、銅山の社長の一人息子は妻との不仲を悩み、妻は若い男と浮気、銀行の頭取は銅山にある病院の看護婦に片思い、図書館の司書は借金の返済に困って財布を盗む・・・
この街の人たちの人間模様が描かれつつ、次第に0時・・・銀行が襲われる時・・・に向かって緊張が高まっていく。
そして、銀行にたまたま居合わせた人たちの運命は、この銀行強盗をきっかけに大きく変化してしまう・・・
という流れは定石的ながら、無駄な動きは一切なく、テンポよく進んでいく。このくらいの長さにおさめるっていうのはいいよな~長ければいいってもんじゃありません。
息子からも情けないと思われていた主人公が意外な活躍をして(いや、演じてるのがV・マチュアだもの、はじめから強そうに見えちゃうけれど(笑))、強盗たちを倒していき、最後の最後のピンチを救ってくれたのは、非暴力を訴えていたアーミッシュの農夫。これを演じるのがいかついA・ボーグナインでびっくりだった・・・
すべてがハッピーエンドというわけではなかったけれど、うまくまとまったエンディング。
ボーグナインの他、薬中毒の強盗を演じたマーヴィン、屈折した役どころのシドニーなど、脇もなかなかよく、思った以上に楽しめた映画でした。
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