【東山魁夷 わが愛しのコレクション展】
art-1 【東山魁夷 わが愛しのコレクション展】 日本橋三越本店
今年最初の展覧会はデパートにて。
この展覧会、東山魁夷の絵だけでなくて、魁夷が集めた古美術品もあわせて展示している。
このコレクションが大変幅広く・・・
古代エジプト、ペルシャのものから、ルオーやルドン、ガレまで。
いやでも趣味がいいなあ。
絵は、若き時代、貨物船に乗ってヨーロッパに向かった道中のスケッチ作品からはじまる。
スエズの風景など、まだまだ魁夷節は感じられないものの、明るくていいですね。
で、ヨーロッパに着いて、なんとホドラーの模写をしてる。先日まさにホドラー展で見てきたユウグフラウの模写。「秋思」という作品も、ホドラーの絵からインスパイアされた絵のようだ。
戦前の作品で、めずらしや室内画も一枚あったけれど、やはり魁夷といえば風景画。
どれもいいんだけれど、やはり青の絵がいいかなあ。
青は静寂とか孤独とかのイメージで、魁夷は青が好きだったというよりか、青で描くべき風景が好きだったということらしい。
そういう意味では、北欧の風景はとても似合うですね。
今回もフィンランドやデンマークなどを描いた作品があった。
青ではないけれど、気にいったのは「冬支度」という作品。デンマークで描かれた作品とのことだが、冬に使う薪がぎっしり詰められているという絵である。
この色のつながりで言えば、唐招提寺の障壁画のためのスケッチがあって、海と岩が荒々しく迫力があった。
いいなあ、唐招提寺の障壁画。これは是非本物を見てみたい。
青に続くイメージは白で、冬の風景が美しい。
日本の雪の風景もいいし、北欧の白い風景も素敵。
でも、紅葉を描いたカラフルな魁夷もなかなかいいですね。
「秋映」、とても鮮やかだった。
東山魁夷、何度見てもいいな。
心洗われます。
是非どうぞ。
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