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2015/01/18

【東山魁夷と日本の四季展】

art-5 【東山魁夷と日本の四季展】 山種美術館

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お正月に日本橋三越で東山魁夷展を見てきたところではあるが、大好きな画家だし、また違った作品が見られるということで行って参りました。

第1章 風景画家への道
東京美術学校に学んだ魁夷は、川合玉堂、結城素明、川崎小虎(岳父でもある)らに学んでいる。ということで、魁夷の他にこの3人の作品の展示も。
やはり川合玉堂が一番好きですね。
春、夏、秋、冬の作品があってどれも捨てがたいが、一番は「渓雨紅樹」かな。はじめて見た(と思う)「雪志末久湖畔」も素晴らしい。
魁夷の作品では「白い壁」の色のコントラストも印象的だが、「樹根」はちょっとめずらしい作品かも。根が張る様子が一面に描かれており迫力がある。

第2章 〈満ち来る潮〉と皇居宮殿ゆかりの絵画
昭和43年に建てられた皇居宮殿のために、画家たちが描いた作品を見て感銘を受けた山種美術館初代館長の山崎種二氏が同趣の作品を描いてくれるよう依頼、完成した作品の展示。
魁夷が宮殿のために描いた作品は「朝明けの潮」であるが(6分の1の下図が出品されている)、山種のために描いたのは「満ち来る潮」。引き潮が満ち潮にというだけでなく、構図も異なる。「満ち来る潮」は大きな作品で、大迫力だが、「朝明けの潮」も素晴らしいでしょうね。残念ながら見る機会はなさそう・・・
めずらしく金や銀も使われている。
植村松篁「日本の花・日本の鳥」は、宮殿のものとほぼ同じようだ。実に日本的。
橋本明治の桜と山口蓬春の楓は宮殿でも隣あって並べられているようだが、この展覧会でも並べられていた。明るくゴージャスな絵であるが、残念ながら蓬春は山種のための作品を完成する前に亡くなってしまったとのことで、展示は下絵であった。

第3章 京洛四季-魁夷が愛した京都の四季
魁夷は、川端康成に今のうちに京都を描いておかないとと言われ、多く描いている。
その中で、川端康成に贈られた絵が「北山初雪」。雪をかぶった杉山の風景が美しい。静かな時間が流れている。
豪華にも、京都の四季、春・夏・秋・冬の作品がそろい踏み!
「春静」、「緑潤う」、「秋彩」、「年暮る」である。4枚揃っての展示はめずらしいかも。
どれもいいのだけど、冬→秋→夏→春の順かなあ。
「年暮る」はしんしんと降る雪が美しく、「秋彩」は赤、黄、青(紫と緑)のコントラストが美しく、「緑潤う」は水の色と木々の色の対比が美しく、「春静」」は桜の淡いピンク色が美しい。
「夏に入る」も好きな作品。竹林に差し込む光が柔らか。

第4章 四季を愛でる
「春を呼ぶ丘」は長谷川町子美術館蔵の作品だが、馬が描かれている。馬というと、「緑響く」という有名な作品を思い出すが(白馬が湖畔をゆく)、それほどの神秘性はないものの、やはり白馬なので不思議な感じである。
初めて見た(いや、近代美術館蔵なので見たことある?)と思われる「白い朝」は、雪の朝に体を膨らませて枝にとまった鳩が描かれていて、寒さが伝わってくる絵。白が美しい。
魁夷と同期の画家、同年代の画家の作品の展示も。
この中では山本丘人が気にいった。

何度も東山魁夷の展覧会を見た方でも楽しめると思いますので、是非どうぞ。

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