【ロイヤル・アカデミー展】
art-4 【ロイヤル・アカデミー展】 静岡市美術館
この展覧会、東京でもやっていたのだが、富士美術館は行きにくい場所にあるためパス。そして、もっと行きにくい静岡まで行くという(笑)。お正月のドライブでですけどね。
ロイヤルアカデミーとはロンドンに設立された歴史のある芸術機関。創設はジョージ3世の時代なんですね。
イギリスの画家といっても知らない画家も多く、貴重な機会。
Ⅰ.設立:名声への道、1768-1837
知っているところでいうと、まずはゲインズバラ。差し込む光が美しい風景画だが、ゲインズバラって肖像画家かと思ってたけど、風景を描く方が好きだったようだ。
ターナーが1枚。若い頃の作品だったが、ちょっと暗い。
コンスタブルの方がいいですね。まあ元々ターナーよりコンスタブルの方が好きなのだけど。
その他気にいったのは、ギルビンの「雷雨の中の馬」。雷雨に驚く馬たちが迫力。
ウィルキーの「ネズミ探しで穴を掘る少年たち」はイギリスの風俗画と言えるが、ほのぼのとした絵である。
Ⅱ.国家的地位の確立、1837-1867
このパートには知った画家はなし。
気にいったのは、ランシアの「忠実な猟犬」。亡くなったご主人を思う忠実な犬の姿が悲しい。
ロバーツの「パールベックの大神殿入り口」は廃墟の画家を連想させる。
Ⅲ.名声と繁栄、1867-1895
まずは、ジョン・エヴァレット・ミレイの「ベラスケスの想い出」。ベラスケスへのオマージュとして描かれた作品だが、確かにマルガリータ王女の絵に似てる!
そのミレイが描きこまれているのが、コウプの「1875年度のロイヤル・アカデミー展出品審査会」。まさに審査の場面を描いた作品だが、ミレイってこんな人だっけ?という衝撃。その、頭が・・・絵の出来とは関係ないけど。
ウォーターハウスの「人魚」は、夏目漱石展の時にも見ているが、人魚がなまめかしいような、ちょっと目つきは怖いような。
ソロモンの「聖ゲオルギウス」は、ドラゴンと戦うゲオルギウスが勇ましい。
Ⅳ.モダンの受容:黙認と妥協、1895-1918
サージェントが2枚。サージェントといえば「マダムX」だが、「室内、ヴェネツィア」はまあそういう雰囲気はあったけれど(モデルとなった家族の夫人に気にいられず受け取ってもらえなかったそう)、「庭の女性たち、トッレガッリ城」は画風も違うような。かなりラフでベタ塗りな感じ。
クラウセンの農家を描いた作品が何点かあったが、この画家は好みかも。
フォーブズの「港に面した窓辺」もいい。差し込む光が柔らかで。
Ⅴ.アーティスト教育
ロイヤル・アカデミースクールの学生たちのデッサン等。
さすが!ミレイが12歳で描いたデッサンが精巧だこと。
いろいろな絵画が楽しめる展覧会です。
東京からはちょっと行くのは大変ですけどね。
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