「カポーティ」
本日の映画
DIR:ベネット・ミラー
CAST:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズJr、クリス・クーパー、ブルース・グリーンウッド、ボブ・バラバン、エイミー・ライアン、マーク・ペルグリノ
STORY:カンザスで一家惨殺事件が発生。作家カポーティは作品にしようと思い、現地へ向かう。逮捕された容疑者の一人と面会を重ね、信頼を得ていくが・・・
☆☆☆☆カポーティの伝記映画。
カポーティというと、真っ先に思い浮かぶのが「ティファニーで朝食を」。
「終着駅」の脚本もそうですね。
それと、昔々見た「名探偵登場」というとぼけた映画にも出てたっけ。
そのとき見たカポーティは年をとっていたから、ちょっとわからないのだけど、ホフマン、似せたんでしょうねぇ。仕草とかしゃべり方まで。
なりきりぶりが凄くて、カポーティそのものに見える。多分、そっくりなんだろうなあと思わせる。
ホフマン、この映画でアカデミー主演男優賞をとってるんですね。
なんでもこなせる俳優さんだったのに、昨年46歳の若さで亡くなったのがとても残念だ。
この映画は、カポーティが『冷血』を執筆する経緯を描いたものだけど、このノンフィクション、前々から気になってはいるのだけど読んだことはないし、映画も見ていない。なんだか重すぎる気がして。
まあ、今度見てみようかな、映画を。
カポーティ、これは取材したらいい話が書けそうと現場に駆けつけるわけだが、犯人が捕まってからは、親切なふりをして犯人の一人に接近。あれこれと面倒をみたり、話を聞いてあげたり。すっかり信頼した犯人は次第にいろいろと打ち明け始めるのだけど、これはねー、打算なんですね。
半分は同情もあったんだろうけれど、複雑な心境に、カポーティ自身が壊れ始めてしまうのだ。
実際、『冷血』のあと、アルコールと薬物におぼれ、書けなくなってしまう・・・
うーん、この最後、演じたホフマンとシンクロしますね。
ホフマンも凄かったけれど、『アラバマ物語』を書いたホフマンの親友ハーパー・リーを演じたK・キーナーもよかったですね。
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