「ゾディアック」
本日の映画
movie-9 「ゾディアック」 Zodiac 2006年米
DIR:デヴィッド・フィンチャー
CAST:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr、アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス、イライアス・コティーズ、クロエ・セヴィニー、ダーモット・マルロニー
STORY:1969年、カリフォルニアで若いカップルが襲われ、女性は死んでしまう。この事件の通報者は犯人は自分だと言い残す。やがて犯人ゾディアックから新聞社に暗号と犯行声明文が届く。記者のエイブリーと風刺漫画家のグレイスミスはこの事件に没頭していき、サンフランシスコ市警の2人の刑事も執念でゾディアックを追いかける。
☆☆☆アメリカの実在の未解決事件を描いた映画。
これって実在の事件なんですね。
わかっているだけで5人殺され、数人が重傷を負っているのだが、犯人は37人を殺害したと言っていたという。
犯人として逮捕された人もいたらしいが、結局シロだとして釈放されている。
現在も未解決な事件。
D・フィンチャー監督らしく、殺される場面はなかなかに怖い。
しかし、そこが主眼ではなくて、あくまでもこの事件に翻弄された関係者を描いた映画なのである。
記者のエイブリーは酒に溺れ、結局新聞社をやめることになり、刑事の一人は耐えられなくなって殺人課から去り、もう一人の刑事も証拠のねつ造疑惑をかけられ、捜査の第一線から身を引かざるを得なくなる。
風刺漫画家は、執念で事件を調査し続け、本を出版し名声を得るものの、家庭を省みなかったために妻子に去られてしまう・・・
このように関係者の人生を大きく狂わせたゾディアック事件も、本命とされる男はいったんは証拠不足で釈放され、ついに生存者の証言で逮捕へと思われた時には、心臓発作で死んでしまう。こうして結局事件は闇に葬られることになってしまうのである。
非常に長い映画だし、正直なかなか見る気が起きなかったのだが、犯人とのそれぞれの関わりがじっくり描かれていて、とても見応えがあったし、案外おもしろかった。
未解決というところがまた怖いなあ。
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ご無沙汰してます。
色々バタバタしてまして、なかなかコメントも出来ずにすいません。
「ゾディアック」は地味ながらもなかなかよく出来た作品でした!
未解決ですから当然犯人はわからないまま終わるので、ちょっともやもやは残りますが、犯人かも知れない男の顔を見に行くラストなんかはなかなかグッとくるものがありました。
同じく未解決事件を描いた「殺人の追憶」も良い作品でしたね。
投稿: ONE OF THE BROKEN | 2015/03/11 14:20
こんばんは。
こちらこそお久しぶりです。
年々映画館で見る本数が減っています。スタローンのだけはなるべく映画館で見たいのですが・・・
「ゾディアック」、思ったよりがっしりとした映画でよかったです。「殺人の追憶」、今度見てみます!
投稿: nocci | 2015/03/11 22:49