ジョナサン・ホルト『カルニヴィア1 禁忌』
本日の本

book-13 『カルニヴィア1 禁忌』 ジョナサン・ホルト著 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
STORY:ベネツィアの教会の石段で司祭の服を着た女性の死体が発見され、憲兵隊大尉カテリーナが調査を開始する。一方米軍基地に赴任したばかりのホリーは旧ユーゴ内戦時の記録公開を求めに応じ、記録を調べはじめるが・・・
☆☆☆ベネツィアを舞台にしたミステリ。
はじめに登場するのは、これが初めての殺人事件捜査となるカテリーナ・ターポ大尉。切れ者の上司の下で張り切って捜査にあたるが、上司に惹かれてしまう・・・
次に登場するのが、父が軍人であったため、子供の頃世界中を転々とし、イタリアにも長く住んでいたことから、第二の故郷イタリアへの赴任を願い出たホリー・ポーランド少尉。前任者から引き継いで民間人からの依頼で、過去の記録調査をはじめたところ、依頼者が亡くなってしまう。
そして、もう一人登場するのが、幼い頃誘拐され、鼻と両耳をそがれてしまったことから精神的な問題を抱えた、天才ハッカーにしてSNSカルヴィニア主宰者の大富豪、ダニエーレ・バルボ。
最初はバラバラだったはずの物語が、次第に交錯し、1本の糸になるあたりからぐんとおもしろくなる。
謎解きだけでなく、サスペンス、スリラー、アクション、スパイ物、歴史、宗教etc、あらゆる要素が絡まり合って、物語は進んでいくのだが・・・
明らかになる真実は(この本はフィクションだけれど、事実も相当含まれているのだと思う)、あまりに辛く残酷なもの。読むのがしんどくなるほどに・・・
2作目はどうなるんだろう?
またまた大きな陰謀が明らかになるのだろうか?
楽しみだ。
そして、まだまだ謎の多いバルボとカルヴィニアの実態が明らかになるのだろうか。3人がどうなっていくのかも興味深い。
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