【動物絵画の250年展】(後期)
art-23 【動物絵画の250年展】(後期) 府中市美術館
動物絵画の250年展、前期が楽しかったので、後期にも。
半券を持って行くと、半額になりますので、前期に行った方は忘れずに!
序:動物という存在
1枚目からいいな~
森徹山の「群鶏図」。雁、鴨、白鳥がこれでもかというくらい描かれている。水、陸、そして空まで。いったい何羽いることやら・・・
そして、なんだかユーモラスな「駱駝図」は谷文晁の作品。なんでも外国から贈られたラクダを幕府がいらないと言ったので、見世物一座に買われたとのこと。きっと文晁は見たんでしょうね。でも、こぶが後ろすぎてなんか変・・・かわいいのだけど。
1章 想像を具現する
縁起物の中に、鹿が2点。応挙のもそうなんだけれど、これって鹿?と思ったり。角が立派すぎたり、体が丸すぎたり。
田中訥言の「大黒天と鼠図」がおもしろい。
そして、前期も大いに笑った虎のコーナー!いやはやよく集めたよな~と感心。後期の方がより、笑ってる虎が多かった気が。ポスターになってる土方稲嶺の「猛虎図」も、ニッと笑ってるし、なにげにモデル立ち(笑)。
しかし、一番びっくりなのは、堅山揚谷の「竹虎図屏風」。竹がくねっているのも不思議なのだけど、虎の毛がツンツン。針みたい。で、しっぽが異様に長い。これは見たら忘れない。
前期もあった上田公長。後期は「狐の嫁入り図屏風」。この人の絵、かわいい。
後期の国芳は「猫の当字 ふぐ」。猫がやっぱりアクロバットなのだけど、よく見るとふぐもいるのだった。
2章 動物の姿や動きと、「絵」の面白さ
円山応挙「粟鶉図」。羽根がとっても柔らかそう。
司馬江漢の「猫と蝶図」、「犬に木蓮図」。猫もちょっと変な気がするけれど、これ犬ですか??カワウソみたい(笑)
黒田稲皐「群鯉図」。ううっ、鯉が集団で向かってくる。怖い・・・結構シュールな絵。
柴田是真「滝図」。掛け軸をはみ出して描いてある。鯉は滝を登っているのか、虫を狙ってジャンプしただけなのか。おもしろい。
これまたおもしろいのが建部凌岱の「海錯図屏風」。いろいろな魚が描かれているのだけど、上向いてたり、裏向きだったり。なんでその向きなのか!
かわいいのが、応挙「百兎図」。よく描いたな~
3章 心と動物
木米の「山水図」はどこに動物?と思ったら、ごくごく小さく鹿がいたんですね。うーん、でもこれって動物画の範疇?
鹿でおもしろかったのは、三浦樗良「双鹿図」。きりんに見えるほど首長(笑)。紙も長い。
長沢蘆雪「亀図」の亀も、なんか顔が亀っぽくないような。
同じく蘆雪の「捕鯨図」は、構図のおもしろさ。
めずらしや、宮本武蔵の「布袋見闘鶏図」。鶏が今にも飛ぼうとしている。それを見ている布袋様というおもしろい場面。
仙厓の「群蛙図」。並んだ蛙がユーモラス。
前期は、何枚もの猿図が並んでいた森狙仙だが、今回は大きな屏風が一枚。いろいろな表情の猿が描かれているのだけど、小猿がやっぱりかわいいな。
そして、ラストは犬の絵。
広重の「名所江戸百景 高輪うしまち」の後ろ姿の犬もかわいいのだけど・・・
やっぱり応挙だよな~
前期もよかったけれど後期もかわいい!
ふわふわの子犬。ぺたんと座ったその足。さわりたくなるな~
最後になごんだところでおしまい。
来年も是非やってほしい展覧会です。
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