【若冲と蕪村展】
art-21 【若冲と蕪村展】 サントリー美術館
サントリー美術館で開催されている【若冲と蕪村展】を見て参りました。
なんと!全部で6期に別れており、ワタクシが行ったのは4期目。
いくらなんでもこんなに通えないもんなあ・・・(全部で3回行けば見られるらしいけれど)。
第1章 18世紀の京都ルネッサンス
膳や椀の競作や、蕪村・応挙の合筆画などがならぶ。
贅沢。
第2章 出発と修業の時代
まずは若冲。
豆の絵が並ぶ。何気なく描いているように見える線(茎)が絶妙。
豆は隠元とあったが、まるでエンドウのよう。
トウモロコシもいいな。
蕪村は「十二神仙図押絵貼屏風」がいい。中国の12人の仙人を描いたものなんだけど、ユーモアたっぷり。
第3章 画風の確立
若冲の「枯木鷲猿図」、「梅花小禽図」などは、あまり若冲らしくない。が、構図はおもしろい。
らしいといえば、雄鶏の絵。やっぱり動物の絵がいいなあ。
若冲と並べると一見、蕪村は地味に思えるけれど、若冲とは違うユーモアが感じられるし、落ち着いているので、別のよさが。
第4章 新たな挑戦
若冲の「寒山拾得・楼閣山水閣」。寒山拾得の絵、だいたいどれも好き。
「烏賊図」。墨が効果的ですね。
「双鶴・霊亀図」。鶴ってこんな丸かったっけ?亀もこんなだっけ?おもしろい。
蕪村は俳画がたくさん。どれも味がある。
気にいったのは、芭蕉の図(絵)巻。芭蕉を敬愛してたんでしょうね。びったりの絵。
第5章 中国・朝鮮絵画からの影響
かわいい!!
若冲の子犬の絵3枚。箒に乗ってる2枚が特にお気に入り。この角度ってのもいい。
そして、「象と鯨図屏風」。鯨も象も大迫力。象、まさに若冲。
向かいには、蕪村の「山水図屏風」。地が銀というのもあるのだが、渋い。でもきれい。細かく見るといろいろなものが描かれているのだった。これもいいなあ。
第6章 隣り合う若冲と蕪村
若冲と蕪村はご近所さんだったのに、交流がなかった・・・らしい。不思議だ。
若冲の「蟹図」、「海老図」。なかなか大胆な絵である。蟹など若干シュール。
弟の伊藤白歳の画もあったが、兄とは違うものの、ユーモラスな絵だった。
第7章 翁の時代
晩年の作品。
蕪村の「蜀桟道図」。これはどこ?山が険しすぎる・・・よくよく見ると人もいたりするのだが。
またまた「山水図屏風」があったが、こちらは淡い色彩がよろしい。
若冲の「石峰寺図」。これは、これまでの若冲とちょっと違うような。雲の上に浮いているよう。
「托鉢図」。デザイン的でもある。托鉢僧の行列がなんかおもしろい。
こうやって2人の画を見比べるのもおもしろいですね。
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