【いぬ・犬・イヌ展】
art-24 【いぬ・犬・イヌ展】 松濤美術館
渋谷区立松濤美術館で開催されているいぬ・犬・イヌ展に行って参りました。
思い起こすと、昨年はリニューアルオープン企画でねこ・猫・ネコ展をやったんでしたね。これがなかなかによくて、是非イヌも!と思ってたらちゃんとやってくれて感激・・・
今回も飼い犬の写真を持って行くと割引きがある、ということで写真が貼ってありました。うーん、でも猫展の時の方がたくさん写真があったかな。
序章
犬は猫よりはるか昔からいた、ということで埴輪でスタート。
この素朴な感じがいいですね。
第一章 イヌのいる生活・イヌのいる情景
江戸時代の屏風などがあったが、犬が必ずしもメインテーマじゃないんじゃない?という作品ばかりでちょっとどうかなと。
あ、でも根付とか印籠はかわいかったですね。
昭和の時代の作品では、森田沙伊「庭前小景」がよい。森田曠平「渡来図」は、西洋人も結構変だし、背景の船乗りたちはおもしろいし、犬も不思議。
第二章 イヌと美人
美人と猫というのはよくあるけれど、犬もあるんですね。でも数は少なそう。
そして、ここに描かれる犬はなぜか狆。
狩野芳崖の「毛利鏻姫像」が見られたのはうれしい。これも狆。
第三章 可愛い仔犬たち
このパートが一番ツボ!
でも、当然あると思っていた応挙がなくて残念。ま、府中美術館の展覧会でたくさん見たからいいけれど(後期は1点でるそう)。
長澤蘆雪はいいですね。なごむなあ。「一笑図」の首をつままれた犬もかわいいし、「降雪狗児図」の犬の表情もいい。
国井応文・望月玉泉の「花卉鳥獣図巻」の毛の描き方、細かい。しかし水犬ってなんなんでしょう?
竹内栖鳳の2作品も好き。「土筆に子犬」は絵に掛け軸が描きこまれているところがおもしろい。
子犬と土筆とかたんぽぽとか似合うんですね。
第四章 洋犬たち
江戸時代に描かれた洋犬、ボルゾイっぽい犬が多いですね。
はじめに入ってきた洋犬ってこんな犬ばかりだったのでしょうか・・・
一番気にいったのは村田勝四郎の彫刻たち。ダックスフントがかわいいのなんの。この人、知らなかったけれど、朝倉文夫の弟子なんですね。一つ置物に欲しいくらい。
師匠の朝倉文夫の「スター」は堂々として立派。まだ行ったことがない朝倉彫塑館、是非行ってみたいものだ。
第五章 有名なイヌたち
西郷隆盛像が3点。西郷の顔もまちまちなのだが、ツンもまちまち。いったいどんな犬だったんだろう。西郷も写真もないし、肖像画も描かせなかったというから、ツンもわからないのかもしれない。
絵本の花咲爺と桃太郎の原画はユーモラス。
忠犬ハチ公の彫刻は、ちゃんと左耳が折れてました・・・
犬好きの方は是非どうぞ。
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