『カルニヴィア2 誘拐』 ジョナサン・ホルト
本日の本
book-15 『カルニヴィア2 誘拐』 ジョナサン・ホルト著 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
STORY:イタリア駐留米軍基地建設現場で人骨が発見され、第2次世界大戦時行方不明になったパルチザンのものと判明する。一方、米軍少佐の娘ホリーの誘拐事件を追うことになった憲兵隊大尉のカテリーナと米軍少尉のホリーは、SNSカルヴィニアの主宰者ダニエーレに協力を求める。
☆☆☆ベネツィアを舞台にしたミステリ第2弾。
今回も、前作に引き続き、カテリーナ、ホリー、ダニエーレ、そしてカテリーナの上司ピオーラ大佐、元CIAイタリア支局長のギルロイが登場する。
お話自体は1作目とはつながってはいないので(いや、3作目で結局つながっていることがわかるって展開もあるかもしれないけれど)、2作目から読んでもいい気もするが、是非とも1作目から!
登場人物たちの関係がやはり1作目から読まないとわからないと思うので。
いやしかし、大がかりな陰謀のお話を書いたもので・・・
歴史的な事実を元にしてるってところが怖いよな~
もちろん、フィクションなんだけど、下敷きなった数々の歴史的な事実にはホント驚く。知っていることも中にはあったけれど、中にはえーっと思うこともあり・・・
人骨が発見された事件と誘拐事件が何の関係もないように見えた序盤から、誘拐事件の方にぐっと迫る中盤、そして急に誘拐事件が解決する終盤。
が、やはりそれで終わるわけではないくて、その後も大きな展開があり、ジ・エンド。いやはや、終盤にさしかかってからは一気読み。ふー、疲れた。
カテリーナもホリーもダニエーレも活躍するし、でも辛い目にもあうし、3人の関係性にも変化があったし、ということで次作も楽しみなところだけど、もしかしてあの人がすべての黒幕なんだろうか?と思ったり。さらにびっくりの陰謀が明らかになるのか??気になるなあ。
次はいつ出るんだろう。
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