ポール・アダム『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』
本日の本
book-18 『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』 ポール・アダム著 創元推理文庫
STORY:ホテルで美術品ディーラーの死体が発見される。彼はホテルに黄金製の箱を預けており、その中からエリーザという女性からパガニーニにあてた手紙が発見される。ヴァイオリン職人のジャンニは友人の刑事とともに事件を追う。
☆☆☆ヴァイオリン職人が探偵役をつとめるミステリ、第2弾。
今回も音楽に関する蘊蓄がたっぷり詰まった物語。
ミステリだから、人も当然死ぬんですが・・・(しかも複数)
だんだん、そのパートはどうでもよくなってきちゃいました(笑)
それより、パガニーニ、ナポレオンの妹、ロッシーニ、女帝エカテリーナなどなどが登場、前作よりスケールが大きくなったような。
殺人事件より、パガニーニにまつわる謎を追いかける方がおもしろかった。
これにさらに、天才ヴァイオリン奏者エフゲニーの失踪事件も並行して描かれるのだけど、これはなんとなく想像できたなあ。
主人公ジャンニがとてもいい人なんですね。
そして、人生を楽しんでいるところがいい。
仕事もしっかりこなすけれど、お食事も楽しみ、仲間たちとの演奏も楽しみ、ロマンスも。いやー、食事はまあシンプルなんだけど、ワインも欠かさず、なんともおいしそう。
友人の刑事アントニオとのコンビもバッチリで、次も出ないかなあ。
だんだんネタがつきてきちゃうかしら?
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