カミラ・レックバリ『氷姫』
本日の本
STORY:海辺の町で、半身凍った女性の死体が見つかる。彼女の幼なじみだった作家のエリカはやはり幼なじみの刑事パトリックとともに捜査に関わることに・・・
☆☆☆スウェーデン産ミステリ。
北欧マイブームはまだまだ続いております。
このエリカ&パトリックシリーズも前々から読みたかったシリーズ。
同じくスウェーデンの作家、ヴィヴェカ・ステンのシリーズを思い出しますね。なんとなくイメージが似てる。幼なじみ同士の女性と男性コンビだし。
が、ヴィヴェカ・ステンの作品より、さくさくとは読み進められない。
読みづらいというわけではなくて、エピソードがてんこ盛りでついついじっくりと読んでしまうのだ。
メインの事件も現在から、過去まださかのぼり、広がりを見せるのだが、主人公エリカの作家としての悩み、親を事故で失った悲しみ、事件を通して久々に再会したエリカとパトリックとの恋愛、エリカの妹とDVD夫の話・・・と脇の話も1作目からてんこ盛りで、この先どうなっていくやら・・・
事件自体は、読み進めていくうちに、薄々こういうことではないかと思ったが、犯人自体は読めなかった。
ちょっと作者がヒントを出し惜しみしてる感じもあったし。
しかし、なんと悲しくて重いお話なのか。
救いがないといえばそうなんだが、主人公2人のやりとりや、ダメダメ警察署長の道化っぷり、次作以降出るのかわからないが(出ないかな)、ずっと奥さんの尻に敷かれていた元漁師がどうなったかのエピソードなど、ほんわか場面や、お笑い場面もあって、なんとなくホッとしてみたり。
いやー、これは是非次作以降も読んでみなくては。
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