宮田珠己『だいたい四国八十八ヶ所』
本日の本
book-21 『だいたい四国八十八ヶ所』 宮田珠己著 集英社文庫
お遍路さんには前から興味があった。
で、宮田さんの本となれば読むしかないじゃないですか!
とはいえ、だいたい?
全部は回らなかったのね、とずっと思いこんでいたのだけど、3年かけてしっかり全部回ってるじゃないですか。
じゃ、何がだいたいかというと、細かいことにとらわれずに気楽にまわろうじゃないかってことらしい。
実際、カヌーで川下りしてみたり、シュノーケリングしたり、変な温泉にわざわざ行ってみたり、結構脱線。
でも、ちゃんと歩き通している。意外にまじめ。
お遍路さんに関する考察もあるし。
お遍路さんをするにあたっての参考書にもなるとは思うけれど、それより、飄々とした宮田さんの歩きを楽しむ本。
これでもかというくらいできる足の豆とか、台風の暴風雨の中でびしょ濡れになり足がふやけるとか、延々と舗装された道路を歩くつらさとか、客観的には結構大変なことが書いてあっても、それすら楽しんでいるようで。
お遍路さんも必死にならずにこれくらいな感じでまわれたらいいなあ。
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