三上延『ビブリア古書堂の事件手帖6』
本日の本
book-23 『ビブリア古書堂の事件手帖6』 三上延著 メディアワークス文庫
STORY:ビブリア古書堂の店主、栞子さんに危害を加えた青年が、今度は依頼者として現れる。その依頼本太宰の『晩年』を追ううち、47年前にあった盗難事件にいきあたる。その事件には栞子さんと大輔の祖父母が関わっていた・・・
☆☆☆ビブリア第6弾。
このシリーズ、いつも出るとすぐ読んでいたのだが、今回は時間がたってしまった。でも読み始めるといつも一気読みで・・・
冒頭から大輔が大けがをして入院している場面。
その後、栞子さんの母智恵子に大輔が何が起こったのかを語る形でストーリーが展開していく。
今回、栞子さんと母親の関係が大きく進展していくのかと思いきや、お話は意外な方向に展開。
栞子さんの祖父、大輔の祖父母の関わっていた、太宰の古書を巡るある事件のお話なのだが、この47年前の事件が現在の事件とシンクロするところがおもしろい。なるほどねぇ。黒幕、怖いな~
そして、なんとまあどろどろしてるんでしょう、過去の人間関係(笑)。それにくらべて、栞子さんと大輔のなんと爽やかなこと(笑)
今回、母智恵子はほとんど出てこなかったのだけど、今回語られた過去のお話がきっと関係してくるんでしょうね。楽しみ。
でも、あと1作か2作でこの物語も終わるそうで、残念だなあ。
そうそう、今回は1冊丸々太宰ネタで、なんとなく又吉サンを連想しちゃいました。
« シャトー・レ・プティ・モワーヌ | トップページ | 府中:うなぎ押田(9回目) »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- たかぎなおこ『おまつり万歳!』 (2023.10.04)
- たかぎなおこ『良いかげんごはん』 (2023.10.02)
- たかぎなおこ『ひとりぐらしも何年め?』 (2023.09.30)
- ボンボヤージュ『旅ボン 台湾・台北編』 (2023.09.28)
コメント