サントリー 琥珀ヱビス クリスタルアンバー
琥珀ヱビス、一〇周年だそうである。
今年はクリスタルアンバーとして登場。
注いでみると、アンバーよりは少し明るめ。それがクリスタルってことかな?
飲んでみると、去年までよりローストっぽさが少なくなったような。
でも苦味はガツンときて、とはいってもそう主張はしないから、飲みやすいビールといえましょう。
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琥珀ヱビス、一〇周年だそうである。
今年はクリスタルアンバーとして登場。
注いでみると、アンバーよりは少し明るめ。それがクリスタルってことかな?
飲んでみると、去年までよりローストっぽさが少なくなったような。
でも苦味はガツンときて、とはいってもそう主張はしないから、飲みやすいビールといえましょう。
モルツ、リニューアル!
モルツが発売停止になると聞いてびっくりしたのだが(我が家にはまだ数本あり)、ザ・モルツとなって帰ってきた。
注いでみると、モルツと見た目同じ。
飲んでみると、うーん、前のよりさっぱりしちゃったかな。プレモルに比べたら、コクはないし。
ちょっと中途半端な感じがしましたね。
前のモルツの方が好きだな。
ま、慣れるでしょうけど。
art-43 【伊豆の長八展】 武蔵野市立吉祥寺美術館
吉祥寺の美術館で開催されている伊豆の長八展に行って参りました。
伊豆の長八=入江長八は、元々左官屋さんだったのが、鏝絵(漆喰に鏝を使った浮き彫りをして彩色した絵)で有名となった人。
ワタクシ、数年前に長八の出身地、松崎にある伊豆の長八美術館に行ってるんですね。その時、いたく感激して、機会があればまた見たいと思っていたところ、ここで開催されるとは・・・
塗額
鏝絵、とっても細かい。
フツー、鏝というと、ホントに左官屋さんが使うものを連想するのだけど、ものすごーく小さい鏝も使うんですね。だから、あんなに細かい細工が出来るんだな。
そして、なんでも表現してしまう長八。
例えば、「富嶽」という作品では、竹の額縁までが鏝絵なのだけど、あまりにリアルで本物の竹と間違われ、防腐剤を塗られてしまったとのこと。
「臼に鶏」もまた、木枠が鏝絵。なかなかに遊び心がありますね。
「二十四孝」もまた斬新。雨が太いというか鋭いというか。
ユーモラスなのは「近江のお兼」。ちょっと3D的である。
塑像
ポスターにもなっている「上総屋万次郎像」。かなりリアル。ここまで表現できるのかと驚く。
毘沙門天、弁財天などは木彫りに見えるよ、ホントに。
掛軸
これまた、本物の掛け軸に見える不思議さ。
特殊作品
「漣の屏風」は、漣の表現が見事。
「衝立山水図/鶴図」、「衝立布袋袋と童子図/梅と椿図」は両面が違う絵でおもしろい。布袋さんは見ていてほっこりする。
ランプ掛け
天井のランプ掛け。龍と鷹とは勇ましい。
建築装飾
「寒梅の塗り掛軸」はおもしろい仕掛けが。掛け軸が描かれているのが、その掛け軸もまた鏝絵。古びた感じがよく出ているのだけど、ホント、この人、楽しい人である。
「貴人寝所の図」はアンバランスな構図が印象的。
いい展覧会ですね。
100円というのも魅力的。
練馬区立美術館には西武線経由で行ったのだけど、バスで荻窪に出られたらその方が安上がり(中央線は定期があるので)だし、その後吉祥寺にも寄りたかったので、バスで出ようということになった。
グッドタイミングでバスが来て、30分弱で荻窪到着。
そこで昼食となった。
バスでググってて、おもしろいと思った炒飯専門店に行くことに。
見た目、ちょっと不思議、というか怪しいですが・・・
なんだか、メニューがいろいろあって迷いますね。
頼んだのは、ワタクシが万博肉焼炒飯(680円)。
塩麹で焼いた豚バラが乗っかってる。レモンをかけていただきます。
豚バラだから脂っこいかと思いきや、レモンの効果か結構さっぱり。おいしいです。
同居人の万博叉焼炒飯(750円)。
おお、これまた味が違いますね。
万博とあるだけあって、大阪万博の太陽の塔がそこかしこに置いてあって、なかなかシュールだけれど、いいですね。
他にも気になる炒飯があるので、また行きたいですね。
東京都杉並区天沼3-30-42
art-42 【アルフレッド・シスレー展】 練馬区立美術館
20日から始まったアルフレッド・シスレー展に行って参りました。
いつの間にやら、ロゴマークが出来ていたり、緑地に動物たちの彫刻などが置かれるようになったり。なんかきれいになりました。
第1章 印象派の風景画家、シスレー
シスレーの風景画は大好き。
ただ、しょっちゅう見ているわりにはこれって思いつく作品はそれほどないかも。洪水の絵とか運河の絵とか。
今回の展覧会は、日本にあるシスレーの絵20点を展示するもの。
意外とみたことがあったけれど、はじめてのものもあり。
ブリジストン(只今休館中)の「サン=マメス六月の朝」が一番見た回数が多いだろうか。絵の横に展示されていた絵葉書(シスレーの時代よりも後の年代の)と見比べると、近代化された様子がわかって興味深い。
サン=マメスを描いた絵はたくさんあってどれも素敵。水のある風景画の方が好きなのかも。
朝の風景(「ロワン河畔、朝」)と夕暮れの風景(「葦の川辺ー夕日」)が並んで展示されていて、どちらが朝か夕暮れかよくよく見ないと判別できないのだが、今回特に気にいったのがこの2枚。水面が美しいこと!
めずらしいのは「レディース・コーヴ、ラングランド湾、ウェールズ」。シスレーはセーヌ河畔の転々としたため、川の絵は非常に多いけれど、海の風景はめずらしい。
横浜美術館の版画もいい。
第2章 シスレーが描いた水面・セーヌ川とその支流
この章はセーヌ川の河川の工学的アプローチだそうである。
セーヌ川は、19世紀半ばに可動堰・閘門が作られ、水平化されたことで、印象派が描いたような景観へと変わったとのこと。これははじめて知った。
そして、なぜかワイン樽が。
シスレーの「ポール・マルリーの洪水」に描かれた板を渡した樽(ここを女性が通っている)を再現したものだった。
こういう展示、おもしろいですね。
第3章 シスレーの地を訪ねた日本人画家
シスレーが住んだモレ-を訪れた日本人画家たちの作品の展示。
シスレーはモレ-は教会をたくさん描いていて(まるでモネのルーアンみたいに)、是非とも並べて見てみたいもの。
最後の風景画(練馬区立美術館所蔵のもの)5枚は、なぜこれを展示したんでしょう?参考作品とあったけれど、これは関係ないような・・・
小規模な展覧会ですが、風景画が好きな方、シスレーファンの方は是非どうぞ。
art-41 【もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20's Paris展】 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
最後の印象派展に行って参りました。
最後の印象派って何?って思いますよね。
20世紀初頭、フォービズムやキュビズムが台頭する中、印象派を引き継いだような芸術家たちもいて、いわば最後の印象派として成功していたが、その後、前衛的な芸術に押され、すっかり忘れられてしまっていた・・・
近年、再評価が進んでいる芸術家たちにスポットをあてた展覧会。
といっても、ワタクシが知ってるいるのは、この美術館で展覧会をみたアンリ・シダネル、ステーションギャラリーでの展覧会を見たエミール・クラウス、そしてアンリ・マルタンくらいなもの・・・
第1章 エコール・デ・ボザールの仲間たち
エドモン・アマン=ジャン
シャヴァンヌに師事した画家。女性を多く描いたようだが、輪郭のぼんやりした絵で、神秘的とも言える。
「リンとフランソワのアマン=ジャン兄弟」が一番気にいった。リンの抱えてる猫がかわいらしくて。
エルネスト・ローラン
アマン=ジャンの友人でもある画家で、雰囲気はちょっと似ているのだが、プラス点描が入った絵。ワタクシ的にはこっちの方が好み。
アンリ・マルタン
さらに好みなのがこの画家。こちらも点描を取り入れているが、なんといっても明るさがいい。「野原を行く少女」は少女が通ったあとに花が散っていく・・・妖精なのかな?「緑の椅子の肖像、、マルタン夫人」の光も美しい。
第2章 北部の仲間たち
アンリ・ル・シダネル
シダネル展を見てすっかり気にいった画家である。
「コンコルド広場」は前回も見たと思うのだが、夜、夕暮れを描かせるとこの独特の雰囲気がいいんですね。
しかし、「日曜日」、これはどちらかというと朝なのかな。柔らかな光、これも悪くない。
めずらしく、色彩鮮やかなのは「赤色のテーブルクロス」。手前は赤色のクロスに、赤いバラが散り、奥の部屋は黄色で統一されている。ちょっと意外な絵だった。
アンリ・デュエム
知らない画家だったが、羊飼いの絵ばかり描く人だったのか?きていた三枚はそうだった。夕日が美しい。
第3章 「バンド・ノワール(黒い一団)」の仲間たち
シャルル・コッテ
ブルターニュの漁村風景や人々の生活を描いた画家。確かに黒い・・・というか暗い。
リュシアン・シモン
バンド・ノワールとはいってもやや明るめ。しかも、ノワールとは思えない「リュクサンブール公園の午後」が一番お気に入り。これは印象派にかなり近い。
ルネ=グザヴィエ・プリネ
ブルジョワの生活を描いている。
「書棚」もいいが、「カブールの浜辺」もいい。失われた時を求めての舞台となったリゾート地である。
アンドレ・ドーシェ
風景画プラス風俗画だろうか。
結構明るい画風で、バンド・ノワールといってもいろいろである。
エミール=ルネ・メナール
「オデー川、河口の眺め」はなぜか三分割された風景画。夕暮れ?夜明け?静かな川の風景がなかなかいい。
遺跡の絵も2枚あり、エキゾチックな題材も好きだったのかもしれない。
第4章 ベルギーの仲間たち
エミール・クラウス
3枚しかきていなかったのは残念だけど・・・
クラウスといえばルミニスム。光が印象的な画家。ポスターになっている「リス川の夕陽」の光も大変印象的だが、「霞に煙るリス川」の淡い光の方がいいなあ。
「私の庭」の花の光の浴び方もいい。
第5章 遅れてやってきた仲間たち
ジャック=エミール・ブランシュのリトグラフはちょっとおもしろかったが、正直、この章はあまり印象に残らなかった。残念。
第6章 最後に加わった仲間たち
ウジェーヌ・カリエール
実は、ワタクシ、カリエールが苦手。
茶褐色系のなんというか、ぽわんとした絵で、なんか落ち着かないのだ。その印象は今回も変わらず。
ジョン・シンガー・サージェント
サージェントがこのグループに属していたとは意外である。
らしい、肖像画。
ジャン=フランソワ・ラファエリ
ドガの誘いで印象派展に参加することになったものの、写実的だとしてモネが反対したという。うーん、かなり印象派に近いと思うのだけど・・・
知らない画家も多かったですが、いい絵もたくさん!
是非どうぞ。
Bunkamuraの展覧会を見た後の昼食。
去年夏に出来てから気になっていたラーメン屋に行ってみた。
ワタクシ、塩ラーメンってほとんど食べないんですね。
元々、塩という選択はほぼしないし、以前某お店で食べた塩ラーメンがおいしくなくて、塩は封印してたわけですが・・・
えいやと勇気を振り絞って(?)入店。
ワタクシは基本の俺流塩ラーメン(麺ふつう670円)、同居人は俺流ランチ(熟成塩ラーメン・・・麺ふつう、餃子、トッピングプラスはメンマをチョイス)の食券を買って(というか選択肢は店員さんに聞かれるのだけど)、ちょっとだけ待って席に通された。席数は少なめ。
それほど待たずして出来ていたラーメン、ワタクシのは透明、同居人のは白濁。
一口目、結構塩を感じますね。でもおいしい。
そして、おすすめに従ってトッピングをのせていく。
まずはとろろ昆布と岩のりをのせて。うん、あう。
次にうめを。意外、これまたあう。さっぱりする。
そして、ゆずこしょう。これもいいね。ぴりりといいアクセントに。
なかなか凄そうだった俺流マーにんにくも入れてみる。ちょっとだけ。これはなかなかにガツンときますね。
最後に俺流ラー油を。たくさん入れるとがらりと味がかわりますね。
どれもよかったな。
そのラー油を使っての餃子(にんにく&にらのチョイスだった)も一個もらって、満足、満足。
塩苦手、は克服しました!
東京都渋谷区道玄坂2-23-1 小池ビル 1F
art-40 【風景画の誕生展】 Bunkamuraザ・ミュージアム
Bunkamuraで開催されているウィーン美術史美術館所蔵・風景画の誕生展に行って参りました。
渋谷はいつもにもまして混み混みで、美術館にたどり着くまでが大変・・・
有名な絵はきてないじゃん、なんて言ってはいけませんよ。
風景画がどのようにして誕生したかというとおもしろい視点で構成された展覧会です。
第1章 風景画の誕生
第1節 聖書および神話を主題とした作品中に現れる風景
昔々、絵画で一番権威があったのは歴史画で、風景は背景に描かれるものでしかなかった。
多分、こういう展覧会じゃなければ、背後に描かれた風景までじっくり見なかったかもしれない。
あまりに小さくて見落としてしまいそうだけれど、よくよく見ると、あらここに、復活後のキリストが描かれてる!とかあらたな発見があったりする。
ブリューゲルが4枚あり(子×2、父×2)、さすが花のブリューゲルだけあって、花がきれい。主題は聖書で、森が描かれた風景画ともいえるけれど、花が主題に思える。
パティニールは風景画の先駆者で、デューラーは「素晴らしい風景画家」と呼んだそうだが、青がパッと目に飛び込んできて(寒色は奥に見えるという視覚的効果により奥行きを出したという)、思わず主題を忘れてしまいそうだが、「聖カタリナの車輪の奇跡」はその題のとおりカタリナを描いている。その他にも細々と描かれているのだが、もうちょっとこのあたりも解説してほしいところだった。
これも風景画?というのが、ボスの模倣者による「楽園図」。この不気味な風景は現実の風景ではないので・・・神々や冥界を描いた絵も、風景画?と思ったけれど。
第2節 1年12カ月の月暦画中に現れる風景
月暦画、いいですねぇ。
美術史美術館には、バッサーノの月暦画が9、10、12月以外は揃っているそうで、その全部がきていたのだが、その月に象徴的な動植物、労働、自然風景を描き、空にはその月の星座が描かれているという暦のようなもの。
1月は狩り、2月は謝肉祭、4月にチーズ造り、6月だったかな、麦の収穫、8月にワイン収穫のための樽造り・・・などなど。野菜も旬のものが描かれていて、これはわかりやすいですね。
星座がちょっと笑っちゃうのもあるけれど(蟹座はザリガニとか)、おもしろかった。欠けてる月も見たいなあ。
ファルケンボルフの月暦画は、宗教主題と組み合わさっていて、過去と現在が混在しているようで不思議な画面になっている。東方三博士がキリストのもとを訪れている横で、スケートをやってるとか・・・シュール。
スケートといえば、フックの「ブリュッセルの水濠でのスケート」ではよくよく見るとたくさんの人が、つるっと滑ってこけている・・・
第3節 牧歌を主題とした作品中に現れる風景
羊飼いのいる風景画など、大変牧歌的な絵が並ぶ中、廃墟を描いた作品も。
廃墟の画家ロベールを一瞬思い出したりしたが、当時のオランダではイタリア風絵画、イタリア風景画がはやったらしい。実際に訪れたことがない画家もイタリアの風景を描いたりしたそうである。明るい風景に惹かれたのだろうか。
第2章 風景画の展開
第1節 自立的な風景画
17世紀に入って、ようやく独立して描かれるようになった風景画である。
村の風景、山の風景、川の風景、森の風景、海の風景とジャンルは細分化されていく。
ようやくここでよく知った名前が。
ロイスダール(ライスダール)である。
しかし、ロイスダールより気にいったのはアールト・ファン・デル・ネール。月明かりに照らされた船が描かれた絵であるが(少々月明かりが明るすぎる気もするけれど)、美しい。
第2節 都市景観としての風景画
最後は、景観図。
やはりカナレットですね。この人、ホントに筆が細かい。ヴェネツィアいいなあ。また行きたい。
そして、こうした都市の景観図は、今の景観との違いを見つけるのがまた楽しみで、今回もポン・ヌフ、今はこんなじゃないよねとか、サン・ピエトロ広場、まだ建設途中ねとか言いつつ見てました。
風景画が好きな方は是非どうぞ。
art-39 【モネ展】 東京都美術館
土曜日からはじまったモネ展に、日曜、早速行って参りました。
ネットで見たら、午前中は30分待ち、午後には10分待ちになっていたけれど、実際は20分くらい待ったかなあ・・・
さすが、モネ。大盛況です。
今回は、マルモッタンのコレクション展。
第1章 家族の肖像
モネは風景画家。肖像画は少ししか描いていない。
今回は、モネがなくなるまで手元に保管していた家族の肖像画がきていた。
最初の妻カミーユ、そして長男ジャン、次男ミシェルの肖像画。なかでも次男の肖像画がかわいらしい。
モネの友人ルノワールがモネとモネ夫人を描いた絵もあった。まだおとなしめの印象派という感じ。
モネの二番目の妻の連れ子、ブランシュの作品も2点きていたが、ちょっとピンとこなかった。
第2章 モティーフの狩人Ⅰ
モネといえば、ノルマンディーの風景、そしてジヴェルニーだけど、その他にもあちらこちらへと旅をして風景を描いている。
「オランダのチューリップ畑」、色とりどりのチューリップが描かれ、明るい絵である。はなやいだ気分になれる。
一方、静かな絵代表は「雪の効果、日没」。
モネの雪の絵はいろいろとあって、中でも「かささぎ」が大好きなのだけど、これもいい。雪よりむしろ空が美しいのだが。
「ジヴェルニーの黄色いアイリス畑」の黄色と紫のコントラストもいい。
第3章 収集家としてのモネ
ジヴェルニーのモネ宅には、モネが収集したたくさんの絵が飾られているという。マルモッタンに納められた(確か2階にたくさんあったかと)コレクションがたくさんきていた。
まずはドラクロワ。ドラクロワも、エトルタを相当訪れていたとのことで、水彩がきていた。象の鼻とずっと思っていたが、ふーん、馬の脚と言われていたのか。水彩だけれど、ダイナミックな波の表現など、ドラクロワ的。
モネの師、ブーダンの絵は、浜辺に集う人々というテーマじゃなくて船の絵だったが、やはり海と空の表現が素晴らしい。
ピサロ、ルノワール、ロダンときて、最後にシニャック。
まだ点描前のシニャックの作品だったが、水の描き方はもうその片鱗が見てとれた。
第4章 若き日のモネ
モネは若い頃、カリカチュアを描いてお金を得ていたという。その売り上げでパリへ画家修業にいったというから、評判だったのだろう。
午前中に見たボルドー展でも1枚展示があったが、クスリと笑ってしまう絵。
その後のモネからは想像できないけど。
印象、日の出
2階に上がるとそこにあったのは、今回の目玉、「印象、日の出」。
前に日本にきたときも見ているし、マルモッタンは3度行って、毎回見ているのだけど、やっぱりいいものはいいですね。
今回は証明に工夫が感じられた。
マルモッタンではこんなに並ぶことはないんだけど。
いやしかし、ほぼ描いた日時を特定したとは凄いな。
第5章 モティーフの狩人Ⅱ(ノルマンディーの風景)
夕暮れ(日没)に朝。
光の表現が素晴らしいのかな。
モネの絵、太陽の光が美しいのだ。絵自体はだいぶ抽象的だったりするが(「プールヴィルの海岸、日没」など)。
第6章 睡蓮と花-ジヴェルニーの庭
モネといえば、やはり睡蓮でしょう。今回もたくさんきていた。
ワタクシ的には、きちんと形のある睡蓮の方が好きだが、今回は後期の作品が多かったため、どちらかというと形のない睡蓮が多かった。
後期は睡蓮と水に映る柳が描かれているパターンが多かったし、紫が非常に濃い睡蓮も多かった。
ほぼ抽象画の作品もあって、これはこれでおもしろいけれど、やや微妙(笑)。
一番、よかったのは「小舟」だろうか。睡蓮より舟の方がテーマと思えるが、不思議な構図と、水草のカラーが印象的。なんとなく、西洋美術館の舟に乗る絵を思い出した。
第7章 最晩年の作品
モネは白内障をわずらい、目があまり見えなくなった。
そのせいかどうか、色彩が鮮やかというか、強烈すぎるぐらいになっていく。赤が強烈なんですね。
晩年のテーマはいくつかあって、もちろん睡蓮もたくさん描いているのだけど、他には・・・
まずバラの小路。太鼓橋へとつながる路である。ベタベタと絵の具を置いてる感じで、抽象画に近い。
日本の橋は、モネがジヴェルニーの庭に作った太鼓橋。これはもっと前から描かれているテーマだが、これまた抽象画。いろいろな色彩のバージョンがあったけれど、やっぱりいいなと思うのは緑青系かな。
そしてしだれ柳。くねくねと描かれた柳だが、判別のつかないものの。
そのくねくね具合はムンク的でもあった。
モネと聞いてイメージする絵は少ないと思うのだが、初期から最晩年までバラエティに富んだ作品を見ることができましたね。
最後に田辺画伯のかっこいいモネがありました。
昨日、西洋美術館でボルドー展を見た後の昼食タイム。
いつも書いていることだけど、上野ってお昼食べるのが大変!
それでも、さくらテラスが出来て大変さが少し解消されたとは思うけれど・・・
駅の方に歩いていくと、いやはやどこも行列。
さくらテラスに行ってみたら、やっぱり行列で一瞬絶望的になったが・・・
2階に上がってみたら、おや?お寿司やさんは並んでないし、入れそう。
ということでのぞいてみたら少々空きあり。
あっさりここに決定。
ランチメニューは結構豊富だったが、頼んだのはフツーにランチにぎり(1080円)。みそ汁付き。
左上のまぐろから、いか、サーモン、ほたて、途中に裏巻き(きゅうり、あなご、とびっこ)をはさみつつターン。
鯛、まぐろたたき軍艦、あじ、卵。
しゃりはやや小さめだが、ワタクシ的には結構おなかがいっぱいになった。同居人が言うには、男性には軽めなお昼だねということだが。
酢はそれほどキツくなく、わさびもそれほど多くは入ってないので食べやすい寿司かと。
残念だったのは・・・
お酒を飲み損なったこと。
って自分の事情ですが・・・
あちこちで、ビールやら日本酒やらワインやら飲んでる人がいてうらやまし~
今度は是非ともお酒つきで!(笑)
東京都台東区上野公園1-54 上野の森さくらテラス2F
art-38 【ボルドー展】 国立西洋美術館
西洋美術館で開催されているボルドー展に行って参りました。
シルバーウィークの上野は人、人、人・・・
ボルドーというと、ワイン好きのワタクシとしては、とにかくワインとしか結びつかないのだけど、古代の遺物から現代のアートまで実にバラエティに富んだ内容の展覧会でありました。
プロローグ-起源
ボルドーが属するアキテーヌ地方にはラスコーをはじめとして先史時代の装飾洞窟がたくさんある。
ということで、多くの考古学的展示物がきていた。
初来日と大きくうたわれていたのが、「角を持つヴィーナス(ローセルのヴィーナス)」。古代のレリーフ等によくあるが、豊満な体つきはやはり豊穣を意味するらしい。
「狩人」もちょっと欠けてしまっているが、勇ましい感じだ。
Ⅰ.古代のボルドー
紀元前1世紀の頃にはワインの生産がはじまったとのことで、アンフォラの展示があった。
「少女の墓碑」は幼くしてなくなった少女の墓碑で、かわいがっていた動物たちも共に彫られているのだが、解説によれば犬?を抱えてるとあったが猫にしか見えない・・・
Ⅱ.中世から近世のボルドー
中世、ボルドーは300年にわたりイギリス領となっていたが、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路として発展する。サン・タンドレ大聖堂、フランスではエッフェル塔についで高い建築物らしいが、そんなに!
イギリス領当時の川面に浮かぶ月の上に、市庁舎、その上にイギリス王室の紋章である3頭のライオンが表された紋章が立派。
モンテーニュのエセーが展示されていたが、ボルドー出身の3Mはモンテーニュ、モンテスキュー、モーリアックとのことである。
Ⅲ.18世紀、月の都ボルドー
18世紀、ボルドーはワイン産業と交易で栄える。
当時の調度、なかなかに豪華だ。お皿、ポットなども。さすがフランス、ショコラ専用のポットもある。
ワインクーラーのみならず、ワイングラスクーラーもあった。今もグラスを冷蔵庫で冷やしたりしますもんね。
扇子が素敵だった。骨組みが螺鈿なんですね。ゴージャス。
新古典主義の絵画がいくつかあったが、ドラマチックな主題に、ドラマチックな描き方。ゲラン「フェードルとイポリット」は演劇の一場面を見ているかのようだ。
ドロランの「賢明」は題名を見なければその寓意はわからなかったかも。
Ⅳ.フランス革命からロマン主義へ
ここに衝撃的な絵が!
ルーベンスの「聖ユストゥスの奇跡」。9歳のユストゥスは首を斬られるが、その首を持って歩くという・・・リアルすぎる・・・
ゴヤの版画が2枚。
ゴヤは晩年、ボルドーの亡命したんでしたね。闘牛がテーマなのだけど、やや暗い。
しかし、この章一番のみものはやはり、ドラクロワの「ライオン狩り」。火災で上4分の1くらいが失われてしまっているのだけど、狩りをする人々、ライオンともにその緊迫した表情が凄い。ダイナミックな絵である。これであと4分の1があったら・・・
焼ける前に、ルドンが模写をしているので全体がどんなだったかはわかるのだけど。
ロートレックの習作があったが、ふーん、こんなのも描くんだ、という感じ。
Ⅴ.ボルドーの肖像-都市、芸術家、ワイン
ルドン、ルドンの師ブレダンの版画作品は西洋美術館所蔵のもの。
ルドンが描いた「ボルドーの河岸」、「メドックの秋」。色使いはルドンらしい。
ブーダンの作品も。ボルドーを描いた作品もあったのか。
ロートレックの「マルロメの想い出」、これ好き。ロートレックも故郷を描く時は全然違うんだなあ。
ロート、マルケなどの風景画もよかった。
そして、うれしや、ワインエチケットがたくさん!五大シャトーのもあったが、メドックのサン・ジュリアンのが好き。
カリカチュアを描いていた頃のモネの作品も楽しい。
エピローグ 今日のボルドー
ボルドー現代美術館からのアートで締めくくり。
これで、ボルドーについてはパッチリ!
展覧会は23日で終了です。
うれしい5連休!
初日はお買い物デー。元々、買い物好きじゃないので、なんかくたびれました・・・
お昼は武蔵境にて。
とんかつ屋さん。
松乃家というのは、牛丼を中心としたお店、松屋のグループで、こちらはとんかつを出すお店。
松屋もまだ入ったことがないのだけど、先にこちらへ。
頼んだのは基本のロースかつ定食(並)、ライス・みそ汁付き。500円。安い。
並は90グラム、上は150グラムとのこと。90グラムで十分。
安いとはいっても極々フツーのカツで問題なし。サクサク。
ソース&辛子でいただく。キャベツは人参ドレッシングで。
ただ一つ・・・
かつは5分割でと決められているようなのだけど、幅が違いすぎる(笑)。妙に細いのと、妙に太いのと。もうちょっと均等に切ってほしいなあ。ま、どうでもいいことだけど、味には関係ないし。
松屋も行ってみよう。
東京都武蔵野市境2-2-18 MHビル
本日の映画
movie-48 「パッセンジャーズ」 Passengers 2008年米
DIR:ロドリゴ・ガルシア
CAST:アン・ハサウェイ、パトリック・ウィルソン、デヴィッド・モース、アンドレ・ブラウアー、クレア・デュバル、ダイアン・ウィースト
STORY:セラピストのクレアは飛行機事故で奇跡的に生還した5人の乗客たちのセラピーを担当することになるが、生存者たちの証言と航空会社の説明が大きく食い違い、さらに生存者たちが次々失踪する。クレアは事故の核心に迫ろうとするが・・・
☆☆☆サスペンススリラー。
映画は、飛行機事故直後、重苦しい雰囲気から始まる。
生存者たちの心のケアに呼ばれたはずのセラピスト、クレアは、生存者たちが語ることと、航空会社の言うことの食い違いあることに気づき、独自に調べはじめるのだが、その生存者たちが一人、また一人と姿を消していくのである。
この事故自体が仕組まれたものなのだろうか、何か背後に巨大な陰謀が隠れているのだろうか・・・
と緊張が高まってくるわけだけど、同時に何かがおかしいとも思い始める。
そして明らかになる真相は・・・
ああ、そっち系か!オチを知って振り返ってみると、確かにヒントはいろいろとありましたね。
うーん、「○○○○・○○○」を見た時みたいにちょっと脱力しちゃったけど(どっちかというと、正統派ミステリーが好きなもんで)、ちょっぴり感動もしたのも事実。
こういう映画は絶対結末は覚えてるから、2度目見ようって気がなかなか起きないだろうなあ。
スペインの赤ワイン。
マトリモニオとは結婚の意味だそう。
この蔵のワインには恋人(パレハ)、結婚式(ボダ)と3種類あり、恋人から結婚まで、徐々にリッチなワインになってるらしい。
ラベルも素敵だな。
モナレストレル84%、カベルネ・ソーヴィニヨン8%、シラー8%。
濃そうだなあと思ったら案の定。
樽香もしっかりあって、おいしいです。
本日の映画
movie-47 「大脱出」 Escape Plan 2013年米
DIR:ミカエル・ハフストローム
CAST:シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ジム・カヴィーゼル、カーティス・ジャクソン、ヴィニー・ジョーンズ、ヴィンセント・ドノフリオ、エイミー・ライアン、サム・ニール
STORY:ブレスリンは囚人として刑務所に潜入、脱獄しては弱点を指摘するスペシャリスト。CIAからの依頼で潜入した民間刑務所は、彼の設計した脱獄不可能の刑務所だった・・・
☆☆☆スタローン&シュワちゃんのタッグ。
最近、スタローンは、昔は共演できなかった俳優と組んで出ることが多い。ファンにとってはうれしい限りだけれど、単品では売れなくなった、とも言え、ちょっと複雑な気持ちではある。
いや、でも楽しいよね。
今回はシュワちゃん。
これは絶対、昔じゃありえなかった組み合わせ。キャラかぶりますからね。
近頃ではちょっとしぼんじゃった感のあるシュワちゃんだが、結構がんばってたかな?でもやっぱりスタローンの方が上ですね。
ま、シュワちゃん、いろいろありましたからね。
とはいえ、70近い方たちとは思えません。さすが!
脱獄物ジャンルは結構好きでいろいろ見てきたけれど、この刑務所、超ハイテク。こんなんで脱獄は無理じゃと思うけれど、それはスタローン&シュワちゃん。無理矢理(頭は使ってない感じだ)突破。脱獄物っていうより、単なるアクションだね、これは。
でも、スタローン見るだけでうれしいです、ワタクシ。
フランス南西部の赤ワイン。
ボルドーよりは東側。
これ、安いワインだけどなかなかにいいんですね。
メルロー主体なので、まろやかでいい感じ。
南っぽくマルベックも入ってるし、カベルネ・ソーヴィニヨン&フランも。
安くても好みのワインが見つかるとうれしいですね。
本日の映画
movie-46 「ホワイトハウス・ダウン」 White House Down 2013年米
DIR:ローランド・エメリッヒ
CAST:チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、マギー・ギレンホール、ジェイソン・クラーク、リチャード・ジェンキンス、ジェームズ・ウッズ
STORY:大統領のシークレットサービスになるための面接にやってきたケイルは不採用となってしまったが、娘エミリーとともにホワイトハウスの見学ツアーに参加する。そのとき武装集団が乱入、エミリーと離ればなれになってしまったケイルは、大統領の窮地を救い、2人でテロリストたちに立ち向かうが・・・
☆☆☆サスペンスアクション大作。
こういう、いかにもな派手な大作ってエメリッヒらしいですね。
同時期に同じような筋書きの「エンド・オブ・ホワイトハウス」という映画も公開されていて、そちらは未見なのだけど、どうなんだろう。後から見た方が二番煎じに見えちゃうんだろうか・・・
正直、この映画のアクションはどっかで見たわねーと思うし、ランニング一丁で走りまわるのってダイ・ハードでしょって思うのだけど、結構飽きません。大統領も結構がんばるし。映画の中の大統領ってちょっと格好良すぎる気もするけれど。
主人公演じるC・テイタムがなかなかいいんですね。アクションにキレがある。遅ればせながらファンに!
ちょっとこまっしゃくれてるけれど、娘も意外な活躍もするし、ラスト、ちょっと感動してしまいましたね。
黒幕の動機がん?と思ったし、この人、全体黒幕と思ったらホントにそうだったという、ミステリ的にはやや弱い展開ながら、さらに黒幕がいたりして、なるほどねと。
エメリッヒ作品としては、かなり好きな部類でした。
プレミアムモルツの派生品。
330mlということはコンビニ限定?ワタクシはコンビニで入手しましたけど。
注いでみると、琥珀色。
飲んでみると、ん?不思議な香り。フルーティなのかな。
そして、甘みと苦味が交互にくる感じ。
これ、エールなんですね。
毎日飲むって感じじゃないけれど、いいですね。
コンビニ限定発売のビール。
IPAだそう。ということはつまり、インディアペールエール。ちょい度数が強くて、苦味が強く、ホップの味が強く、苦味も強い。
注いでみると、ちょい濃い黄金色。
飲んでみると、おー確かにホップに特徴あり。これ、どっかで飲んだことあるな~
なんだっけ?
ネルソンソーヴィンホップ。ちょっとブドウっぽい。
そして、ぐぐぐっと苦味が。うーんいい感じ。
これ、いいね。
本日の映画
movie-45 「トータル・リコール」 Total Recall 2012年米
DIR:レン・ワイズマン
CAST:コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセール、ジェシカ・ビール、ブライアン・クランストン、ジョン・チョー、ビル・ナイ
STORY:富裕層が貧しい労働者たちを支配する近未来。工場労働者のクエイドは退屈しのぎに人工記憶を試してみたいとリコール社を訪れる。突如警官隊の襲撃を受けたクエイドだったが、無意識のうちに警官隊をなぎ倒していく。帰宅して出来事を妻に話すと、今度は妻ローリーが襲ってきた・・・
☆☆☆シュワルツェネッガー主演の1990年映画のリメイク。
トータル・リコールといえばシュワちゃんとシャロン・ストーン!
いくつも印象的なシーンがあって(何回か見てるし)、細かい筋は忘れちゃってるけれど、おもしろい映画だった。
それが・・・
シュワちゃんの役がC・ファレル?
マッチョさが足りないんじゃ・・・
というより、がんばってはいるけれど、小粒になっちゃったなあと。
むしろ、「悪妻」役、K・ベッキンセールの方ががんばってますね。
今や、すっかりアクション女優になった感のあるケイト。鬼のような形相で(笑)、コリンを襲撃!いや、怖いよ。コリン、負けてるよ。
ま、監督がケイトの旦那、レン・ワイズマンですからね。ケイトをうまく撮りたい!ってことでしょう。
思い出してみると、シュワちゃん版は、監督がバーホーベンだったから、非常に悪趣味で(いい意味で)よかったわけだけど、ワイズマンが撮るとお上品にスタイリッシュになるわけですね。
それはそれで別物としていいわけだし、映像は格段にいいわけで、さらりと見るには十分だし、おもしろかった。
でも、シュワちゃん版のあのレトロ感も捨てがたいなあ、と思うのは年を取った証拠かも。
フィリップ・K・ディックの小説を読んでみたくなりました。
本日の本
book-26 『おかしな遺産』 シャーロット・マクラウド著 創元推理文庫
STORY:探偵の夫マックスが海外出張中、ウィルキンズ美術館でセーラの知人の画家ドロレスが変死した。ドロレスの遺言執行人に指名されていたことを知ったセーラは、殺されそうになる。
☆☆☆セーラ・ケリングシリーズ第11弾。
なんと!19年ぶりにでたセーラ・ケリングもの。
そんなになるんですねぇ。
このシリーズ、大好きで(C・マクラウドの作品ではシャンディ教授ものより圧倒的にこちらの方が好き)、いつも新刊が出るのを楽しみにしていた・・・
なのに、途中で紹介がプツリを途絶えてしまい、もうこのあとは出ないんだなと残念に思っているうちに忘れてしまっていたのだが、こんなにたっての刊行。いやあうれしいですね。よくぞ出してくれました。
これまでの事件は正直、ぜーんぜん覚えておらず・・・
登場人物は読み始めるまでセーラとマックス以外はすっかり忘れていたけれど、読み進めるうちにだんだんと思い出してきた。
脇の登場人物はセーラとマックスの親戚が多かったりするのだが、みんなとっても個性的。これが楽しいのだ。
ミステリー的には、まあゆるいです、正直言って。
今回も、途中で、これ絶対この人でしょって思いましたし。あ、でも今回の犯人の執念にはちょっと驚き!そこまで・・・
今回、マックスの出番がなくて残念だったけれど、次作(これがホントに最後なんですね)ではセーラとともに活躍してくれることを期待。
これまでの翻訳を担当していた浅羽さんはお亡くなりになっており、どうなるかと思っていたが、引き継いだ戸田さんの訳はまったく違和感なし。
ちゃんと次も出して下さい!(熱烈希望)
秋のビール、真打ち登場!
秋ビール(他社はすべて新ジャンルだけど)のラインナップの中では、これが一番おいしいはずと思ったので、最後にとっておいた。
このビール、発売されて25年だそうで。支持されてるってことでしょうね。
注いでみると、フツーのビール色。
飲んでみると、甘みを感じるのは一瞬で、その後じわーっと口の中に苦味が広がり、うまみに変わる。
うーん、やっぱりおいしいですね。
このビール好き。
なんとなく最近気にいっているお店。
土曜の夜にまた行ってみた。
まずは生ビールで乾杯!いやはや、この日は昼ご飯以降全然水分をとってなかったのでおいしかったこと。お通しはナス。
このお店、はじめにその日のおすすめがぎっしり書かれたミニホワイトボードを持ってきてくれるのだが(触ると消えるから気をつけてと言われる)、まずはその中から選ぶ。
秋刀魚の刺身、もつ煮。
そろそろ、秋刀魚の季節ですね。ワタクシ、秋刀魚が大好物。
そして、これまたホワイトボードメニューだが、ちょっと食べ進めちゃったズッキーニ揚げ。素揚げに塩胡椒。これ、家でもやってみよう。
そして次なるお酒は日本酒飲み比べセット。
右から、タクシードライバー(岩手)、春鹿(奈良)、鏡山(埼玉)。春鹿のみ飲んだことがあった。タクシードライバーってネーミングはなんだろ?ついつい名前で頼んじゃいました。
前来た時とシステムが変わっていて、○印のついてる8種類から3種類飲めて680円、880円のプレミアムセットになると全13種類から選べるようになっていた。
厚揚げ、オクラの肉巻き(ポン酢で)。
日本酒のあとは赤ワイン。
また行こう。
東京都国分寺市南町2-16-21
art-37 【画鬼 暁斎展】 三菱一号館美術館
おととい、ようやく暁斎展に行って参りました。
ホントは7月に行くはずだったのだけど、忙しくなってしまって機会を逸し・・・
終了間際にようやく。
美術館到着は4時半だったのだけど、入場待ち30分という看板が出ていてこりゃダメかと一瞬絶望的に。でも駆け足でもいいから見たいということで列に並んだ。
結果的には20分くらいでチケットを買うことができて、閉館まであと1時間10分ということろで鑑賞スタート。
いやはや、しかしできれば終了間際は避けたいものですね。
Ⅰ 暁斎とコンドルの出会い
コンドルは数々の建築を残したイギリス人建築家で、三菱一号館の設計もコンドル。
そんなコンドルは日本美術のコレクターでもあって、暁斎に弟子入りしているが、コンドル設計の上野博物館で行われた博覧会がきっかけになったのではとのこと。
この博覧会で最高賞を受賞したのが「枯木寒鴉図」。シンプルな画だからこそ技量の確かさがわかる絵。この絵、榮太楼の初代が買い取って、今も榮太楼が保有しているそうである。
Ⅱ コンドル-近代建築の父
鹿鳴館、岩崎邸などなど、数々の建築を残したコンドル。
コンドル夫妻の写真が展示されていたが、意外と和装が似合ってる・・・
Ⅲ コンドルの日本研究
コンドルの著作とともに、コンドルの絵が展示されていた。
いやー、コンドルの絵のうまさにびっくり!暁斎の作品の模写もあったが、これは暁斎の作品ですと言われたら、信じてしまうかも・・・
特に「雪中鷹図」、「百舌図」は気にいった。
Ⅳ 暁斎とコンドルの交流
暁斎は毎日欠かさず絵日記をつけていたとのことで、今回もこの展示があった。楽しい絵日記である。是非とも全部見てみたいなあ(ショップに4冊おいてあったが)。今回は混み混みでゆっくり見ていられなかったのが残念だ。
コンドルが暁斎が写生する姿を水彩で描いた絵は、なんともほほえましかったりするが、暁斎は弟子の上達を祝って、6ヶ月もの製作期間を要して描き上げたのが、「大和美人図屏風」。前期だけの展示だったのとのことで見られなかったのが残念だ。
Ⅴ 暁斎の画業
メトロポリタン美術館より、動物画帖12作品がきていた(初公開)。
ある瞬間をどの絵もよく捉えているし、筆も細かく、どれもいいのだが・・・好きな作品を挙げるとしたら、「栗と栗鼠図」、「木菟図」だろうか。
道釈人物図のセクションで気にいったのが、「布袋の蝉採り図」。なんともいえずユーモラスな絵。
幽霊・妖怪図もおどろおどろしいとか怖いとかではなく、どちらかというとユーモラスで、「鳥獣戯画 猫又と鯉」などは、漫画チックである。
動物画で一番目をひくのは「月に狼図」。暁斎は狼も生首も(!)実際に見たことがあるとのことで、リアル・・・というかリアルすぎて怖い。生首を写生のため拾って帰ったとか・・・こうなると動物画の範疇に入れていいのかどうか。
山水画は、あまりイメージではないのだが、実際それほどたくさんは描いていないようである。フツーに上手いけれど。
戯画、風俗画は、元々暁斎のイメージであったということもあるけれど、楽しくて好き。一番気にいったのは「群猫釣鯰図」。
美人図では、「美人愛猫図」の猫の表情もいいのだが、「横たわる美人に猫図」もかわいい!「美人観蛙遊戯図」は、蛙がそこかしこに。あれこんなところにも、あんなところにも・・・あらゆる格好をした蛙。見ていて飽きない。
実に多彩な暁斎の絵を堪能できた展覧会でした。
(昨日で終了しています。)
art-36 【伝説の洋画家たち 二科100年展】 東京都美術館
昨日、滑り込みセーフで、伝説の洋画科たち展に行って参りました。
今年で100年を迎える二科展。
そうそうたるメンバーの絵が並んでいました。
第1章 草創期
創設~初期メンバーの絵画。
坂本繁二郎といえば、馬だが、第1回出品作品は牛。もちろん、第2章には馬もあったし(石橋財団)、たまにブリジストンで見かけていた「帽子を持てる女」もあった。うーん、やっぱり馬ですかね。
創設メンバー、有馬生馬の「鬼」は顔だけ見るとそのへんのおじさん、という感じなのだけど、なんか変な鬼。
村山槐多の水彩も気になったが、やはり岸田劉生と萬鉄五郎。
それぞれの静物画もよかったが、劉生の「初夏の小路」は暖かさが感じられる風景画。なんとなく近代美術館にある「道路と土手と塀」を思い出す。
萬鉄五郎、「もたれて立つ人」がきてましたね。朱色が強烈。キュビズムっぽい絵だが、驚いたのは東郷青児の入賞作品「パラソルさせる女」。この頃の絵はキュビズムなのであった。
第2章 揺籃期
この章にも東郷青児あり。次第に後年の画風に近づきつつあるところで「ピエロ」もいいけれど、好きなのは「超現実派の散歩」。シュールな絵だけど、あの色が好き。
佐伯祐三。はじめはパリの街並みを描いたいるのだが、次第に対象がポスター、広告、看板などになっていく。「新聞屋」の方がその特徴が現れている絵。
一番気にいったのが(この展覧会で一番気にいったかも)、古賀春江の「素朴な月夜」。なかなかシュールな絵で、だまし絵の要素も。一つ一つのモチーフがおもしろい・・・というかなぜ描いてあるの?これ、ずっと見ていても飽きない。
その他気になった作品。
中原實「モジリアニの美しき家婦」。確かにこれはモジリアーニ風。
中川紀元「アラベスク」。カフェに集う人々が色とりどりで楽しい。
楽しいといえば鈴木信太郎「象と見物人」。カラフル。
野間仁根「ぜふうるむうん」は、まるでシャガール。飛んでる!
第3章 発展、そして解散
藤田嗣治が2枚。はじめて見た絵かも。乳白色の絵とはちょっと違う。
向井潤吉「争へる鹿」は、結構ワイルドで、後年のこの人の絵からは考えられない感じ。
この章で一番気にいったのが、安井曾太郎の「玉蟲先生像」。この方を存じ上げてるわけではないけれど、なんか性格までわかるような。
硲伊之助「室より(南仏のバルコン)」はとーってもおとなしいマティス?
マティス、二科展に出品したそうで(日本人だけじゃなかったのだ)、「青い胴着の女」が石橋美術館からきていた。
第4章 再興期
戦後の二科展。
やはり岡本太郎でしょう。
不思議なモチーフ、強烈な色(でもイヤにならない色)。引き込まれる。
いろいろな画家の作品が楽しめた展覧会でした。
この展覧会、本日で終了です。
本日勤務日。
ということで、終わってからの昼食です。
先日、トッピング無料券つきのチラシをもらって初めて存在を知ったつけ麺のお店。いつからあったんだろ?
食券を買い、同居人のトッピング(卵)を頼んで、水を注いで(レモン入り)着席。
このお店、レモンつけ麺がウリらしいのだけど、ちょっと食べる自信がなかったので、ワタクシはフツーに濃厚魚介つけ麺、同居人は濃厚辛味つけ麺を注文。
麺は300グラム。少なめもできたのに、うっかりそのまま頼んでしまったので、最後ちょっと苦しくなってしまい、同居人に輸出。同居人は無料でつくライスも頼んでいたのだけど。
濃厚とうたうだけあって、魚介味濃厚。
麺はこだわりの自家製麺らしいけれど、一般に太めが多い中、細め。
でも・・・
もうちょっと短く切ってほしかったなあ。取りづらい(笑)
最後にスープ割りを。さらに魚介味が濃厚に。
おいしゅうございました。
東京都新宿区四谷1-2-6 アーバン サカス5 1F
本日の映画
movie-44 「リベンジマッチ」 Grudge Match 2013年米
DIR:ピーター・シーガル
CAST:ロバート・デ・ニーロ、シルベスター・スタローン、ケヴィン・ハート、アラン・アーキン、キム・ベイシンガー
STORY:伝説のボクサー、レーザーとキッドの2人。1勝1敗で迎えた第3戦を目前にレーザーが引退してしまう。時は流れ、レーザーは今ではしがない工員、キッドはビジネスに成功し悠々自適の身となっていた。ひょんなことから30年越しの遺恨試合が行われることになり、2人は老体にむち打ってトレーニングをはじめるが・・・
☆☆☆あのボクサーたちの対決!
スタローンといえば、言わずと知れたロッキー。
そして、デ・ニーロと言えばレイジング・ブル。
この2人の対決が見られるなんて、当時思いもしなかったよな~(ってロッキー1作目とレイジング・ブルはリアルタイムでは見てないんですけどね)
なんとうれしい企画でしょう!
最近、スタローンは、どうも当時のスターたちと映画を撮るのに熱心で、単体で売れなくなったから(まあ、昔は共演自体がNGとかスケジュールがあわないとかあっただろうし)とか、焼き直しじゃないかなんて言われたりもするけど、いいのだ。
最近映画を見始めたって人には、おじいさんたちの映画見てもつまんなーいって言われそうだけど、往年のファンだったら、涙ものですよ。
ちょっと走れば息がきれ、すぐに疲れ、よろめくおじいさんたち。
若干辛いところもあるけれど、それを笑いへと持って行っているので楽しく見られる。
セルフパロディにも笑ってしまう。ちゃんと、卵を飲むんですよ(笑)。精肉工場の場面もあるし。
ラストは結構爽快、でもジーンときちゃいましたね。
この時還暦!のK・ベイシンガーはあいかわらず綺麗だし、A・アーキンのおとぼけぶりも楽しく・・・
好きだなーこの映画。
スタローンファンとしてははずせませんね。
名前からして、明らかにボルドーの赤ですね(笑)
ラベルを見ると何かメダルのマークが・・・
まあでもそういうのは、ワタクシ的にはまったく信用していないので、それ以上追求しなかったのですが・・・
味は極々フツー。
コメントしづらいくらい(笑)。
2日たってもあまり劣化しなかったのが取り柄でしょうか。
本日の映画
movie-43 「イーグル・アイ」 Eagle Eye 2008年米
DIR:D・J・カルーソー
CAST:シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ロザリオ・ドーソン、マイケル・チクリス、アンソニー・マッキー、ビリー・ボブ・ソーントン
STORY:コピーショップで働く青年ジェリーの軍人だった双子の兄弟が亡くなったあと、自分の口座に大金が振り込まれ、アパートに大量の軍事用機材が届いて驚く。一方、シングルマザーのレイチェルは、指示に従わないと息子の命はないと脅迫される・・・
☆☆☆スピルバーグ製作のサスペンス。
出だしは好調。
お互い、何の関係もなかった男女が、それぞれ謎の女性から脅迫され、言われるがままに行動するうち、国家に追われる身となる・・・
誰が?何のために?何を?
まったくわからないまま、たたみかけるように進行していく。
米軍で働いていたというジェリーの双子の兄弟がポイント?
この兄弟の死にも何か謎が?
と思うものの、ではなぜレイチェルがターゲットになったのかはなかなか明らかにならない。
しかーし、途中から、あれ?これどっかで見たことあるぞと思う。
で、なぜレイチェルが、ということがわかると、なんとねー、これってヒッチコックのあの映画だったのか!ということに。D・デイが出てるやつですね。
ワタクシ、まだ見ていないのだけど、この監督の前作「ディスタービア」はもろ「裏窓」らしく・・・
この監督、ヒッチコキアンなのかしら?
そう考えるとこの映画もいろんなヒッチコック映画に似てる気も。ケイリー・グラントの逃げる映画とか。
○○の暴走ってネタも、しばしば見るし・・・
正直、新味はあまりないけれど、まあそれなりに楽しめる映画ですね。
ボルドーの赤ワイン。
注いでみると、意外に濃い色。
飲んでみると・・・
いや、おいしいですねぇ。
それほど濃いワインではないけれどちょうどいい感じで。
飽きない味です。
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