シャーロット・マクラウド『おかしな遺産』
本日の本
book-26 『おかしな遺産』 シャーロット・マクラウド著 創元推理文庫
STORY:探偵の夫マックスが海外出張中、ウィルキンズ美術館でセーラの知人の画家ドロレスが変死した。ドロレスの遺言執行人に指名されていたことを知ったセーラは、殺されそうになる。
☆☆☆セーラ・ケリングシリーズ第11弾。
なんと!19年ぶりにでたセーラ・ケリングもの。
そんなになるんですねぇ。
このシリーズ、大好きで(C・マクラウドの作品ではシャンディ教授ものより圧倒的にこちらの方が好き)、いつも新刊が出るのを楽しみにしていた・・・
なのに、途中で紹介がプツリを途絶えてしまい、もうこのあとは出ないんだなと残念に思っているうちに忘れてしまっていたのだが、こんなにたっての刊行。いやあうれしいですね。よくぞ出してくれました。
これまでの事件は正直、ぜーんぜん覚えておらず・・・
登場人物は読み始めるまでセーラとマックス以外はすっかり忘れていたけれど、読み進めるうちにだんだんと思い出してきた。
脇の登場人物はセーラとマックスの親戚が多かったりするのだが、みんなとっても個性的。これが楽しいのだ。
ミステリー的には、まあゆるいです、正直言って。
今回も、途中で、これ絶対この人でしょって思いましたし。あ、でも今回の犯人の執念にはちょっと驚き!そこまで・・・
今回、マックスの出番がなくて残念だったけれど、次作(これがホントに最後なんですね)ではセーラとともに活躍してくれることを期待。
これまでの翻訳を担当していた浅羽さんはお亡くなりになっており、どうなるかと思っていたが、引き継いだ戸田さんの訳はまったく違和感なし。
ちゃんと次も出して下さい!(熱烈希望)
« キリン 秋味 | トップページ | 「トータル・リコール」 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- エラリー・クイーン『Zの悲劇』 (2025.01.11)
- 乙一『ZOO 1』 (2024.12.07)
- クリスチアナ・ブランド『自宅にて急逝』 (2024.11.30)
- アレックス・マイクリーディーズ『ザ・メイデンズ ギリシャ悲劇の殺人』 (2024.10.27)
- ロバート・B・パーカー『ゴッドウルフの行方』 (2024.10.01)
コメント