【アルフレッド・シスレー展】
art-42 【アルフレッド・シスレー展】 練馬区立美術館
20日から始まったアルフレッド・シスレー展に行って参りました。
いつの間にやら、ロゴマークが出来ていたり、緑地に動物たちの彫刻などが置かれるようになったり。なんかきれいになりました。
第1章 印象派の風景画家、シスレー
シスレーの風景画は大好き。
ただ、しょっちゅう見ているわりにはこれって思いつく作品はそれほどないかも。洪水の絵とか運河の絵とか。
今回の展覧会は、日本にあるシスレーの絵20点を展示するもの。
意外とみたことがあったけれど、はじめてのものもあり。
ブリジストン(只今休館中)の「サン=マメス六月の朝」が一番見た回数が多いだろうか。絵の横に展示されていた絵葉書(シスレーの時代よりも後の年代の)と見比べると、近代化された様子がわかって興味深い。
サン=マメスを描いた絵はたくさんあってどれも素敵。水のある風景画の方が好きなのかも。
朝の風景(「ロワン河畔、朝」)と夕暮れの風景(「葦の川辺ー夕日」)が並んで展示されていて、どちらが朝か夕暮れかよくよく見ないと判別できないのだが、今回特に気にいったのがこの2枚。水面が美しいこと!
めずらしいのは「レディース・コーヴ、ラングランド湾、ウェールズ」。シスレーはセーヌ河畔の転々としたため、川の絵は非常に多いけれど、海の風景はめずらしい。
横浜美術館の版画もいい。
第2章 シスレーが描いた水面・セーヌ川とその支流
この章はセーヌ川の河川の工学的アプローチだそうである。
セーヌ川は、19世紀半ばに可動堰・閘門が作られ、水平化されたことで、印象派が描いたような景観へと変わったとのこと。これははじめて知った。
そして、なぜかワイン樽が。
シスレーの「ポール・マルリーの洪水」に描かれた板を渡した樽(ここを女性が通っている)を再現したものだった。
こういう展示、おもしろいですね。
第3章 シスレーの地を訪ねた日本人画家
シスレーが住んだモレ-を訪れた日本人画家たちの作品の展示。
シスレーはモレ-は教会をたくさん描いていて(まるでモネのルーアンみたいに)、是非とも並べて見てみたいもの。
最後の風景画(練馬区立美術館所蔵のもの)5枚は、なぜこれを展示したんでしょう?参考作品とあったけれど、これは関係ないような・・・
小規模な展覧会ですが、風景画が好きな方、シスレーファンの方は是非どうぞ。
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