「クロワッサンで朝食を」
本日の映画
movie-54 「クロワッサンで朝食を」 Une Estonienne A Paris 2012年仏ベルギーエストニア
DIR:イルマル・ラーグ
CAST:ジャンヌ・モロー、ライネ・マギ、パトリック・ピノー
STORY:パリで家政婦をすることになったエストニアのアンヌ。しかし、その家のあるじは気むずかしすぎる老婦人フリーダだった。
☆☆☆☆エストニアの監督による映画。
エストニア映画ってもしかしてはじめてかも??
老婦人フリーダが、もう我が儘すぎて、頑固すぎて、偏屈すぎて、自分勝手すぎて、最初は腹が立つんですね。
アンヌがかわいそうで。
でも、アンヌの意外に芯の強い女性で、めげたりしない。
徐々になじんできて、フリーダの信頼も少しずつ得ていく。フリーダも少しずつ柔和になっていく。
しかし、決定的な出来事があって、ジ・エンドかと思われたものの、結局はめでたしめでたし。ちょっとほっとするラストである。
フリーダ、寂しさを隠したいがために、偏屈になってたんだろうなあ。その殻を破ってくれたのがアンヌ。
アンヌもまた、苦労して面倒を見てきた母親を失った喪失感から立ち直っていく。
お互いにとってなくてはならない存在になっていったということ。
J・モローがフリーダ役がぴったり。
若い頃からあの仏頂面で怖かったのだけど、この役もイライラするくらいにうまい。
そして、アンヌ役のマギ(エストニアの女優)も一切の感情をなくしたかの表情がうまいんだなあ。
なんか、この映画、好きですね。
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