スーザン・イーリア・マクニール『チャーチル閣下の秘書』
本日の本
book-28 『チャーチル閣下の秘書』 スーザン・イーリア・マクニール著 創元推理文庫
STORY:イギリス生まれ、アメリカ育ちのマギーはチャーチルの元で働くことになる。数学の能力を生かせる秘書官ではなくタイピストとしての職に不満を持ちつつ、次第になじんでいくマギーだったが、やがて陰謀へと巻き込まれていく。
☆☆☆第二次世界大戦時のイギリスが舞台のお話である。
実在の人物・・・チャーチルをはじめとして、アラン・チューリング(映画「イミテーション・ゲーム」も作られましたね)なども登場。
もちろん、史実にフィクションを織り交ぜた、ということなのだけど、とっても自然。そうそう、チャーチルってこういう人だったらしいよねとか。
表紙がとってもかわいらしいので、コージーかなと思ったのだけど・・・
読み始めも、跳ねっ返りの女の子が探偵役のコージーっぽかったのだけど、予想を覆す展開に。
IRA、ドイツのスパイが登場、あれよあれよという間に、主人公は陰謀へ、戦争へと巻き込まれていく。後半はハラハラドキドキの冒険物語へ。一気に読んでしまった。
国家的な陰謀の物語に、マギー個人にまつわる謎も絡み、さらに意外な裏切り者が発覚するなど、ワタクシ好みの展開で、おもしろかった。
頭が切れて、行動力もあって、可愛くて、という主人公も魅力的だけど、個人的には主人公の友人のデイヴィッドがいいキャラ。さりげなく主人公の支えになってくれる。
これは第2作も楽しみ。さらに大きな陰謀に巻き込まれるのかも。
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