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2015/10/20

【プラド美術館展】

art-46 【プラド美術館展】 三菱一号館美術館

1510201
三菱一号館美術館開館5周年記念のプラド美術館展に行って参りました。
プラドの展覧会だったら前にもあったけれど、今回の特徴は、小さい作品(例外あり)で構成されているということ。
おもしろい企画ですね。

Ⅰ 中世後期と初期ルネサンスにおける宗教と日常生活
メムリンク「聖母子と二人の天使」。背景に描かれた風景、花がきれい。
ボス「愚者の石の除去」。ボスの作品って意外なほど少ないんですね。その中の貴重な1点。諷刺が効いた作品。愚行を意味する漏斗をかぶった医者、患者の妻の隣にいるのは間男の司祭。患者は絵の中の人物たちから騙されているという具合。ちっちゃな空間の中にいろいろがつまってる濃い作品。
偽プレス「東方三博士の礼拝等」。左右は旧約聖書の場面なのだが、平面なのに折り曲げたかのような・・・

Ⅱ マニエリスムの世紀:イタリアとスペイン
エル・グレコの「エジプトへの逃避」、「受胎告知」。こんなちっちゃくてもちゃんとエル・グレコだ!長く伸びた体、赤や青。

Ⅲ バロック:初期と最盛期
グイド・レーニ「聖アポロニアの殉教」、「祈る聖アポロニア」。象徴として持っているのはやっとこ?歯を引き抜かれるという拷問を受けた聖女らしい。
ルーベンスは3枚。「聖人たちに囲まれた聖家族」は聖人たちがたくさん描かれているのだけど、判別ができない聖人が何人か。これ、解説つけてほしかったなあ。どれがカタリナ?マグダラのマリア?
「アポロンと大蛇ピュトン」は下絵なのだけど(フォスの完成品の展示もあり)、迫力あり。
ブリューゲルも。ヤン・ブリューゲル2世の「地上の楽園」は好きな作品。これはプラドで確かに見たぞ。よくよく見ると、ちゃんとアダムとイブも描かれている。
静物画が並ぶ中で「死せる鳥たち」なんかはあまり趣味よくないなあと思ったりするのだが、インパクトがあったのは「スモモとサワーチェリーの載った皿」。スモモとサワーチェリーの色が毒々しいほど。色のコントラストがいいんだなあ。
ムリーリョの「聖王フェルナンド3世」はムリーリョと言われてもわからないが、「ロザリオの聖母」はムリーリョ的。青のマントと赤の服の描写が緻密。気品のある作品。

Ⅳ 17世紀の主題:現実の生活と詩情
プッサン「我に触れるな」。イエスが農作業??
ベラスケスはⅢにも人物画があったが、印象に残ったのはこちら、「ローマ、ヴィラ・メディチの庭園」。静かな風景画。
ピーテル・ブリューゲル2世の「バベルの塔の建設」は1世のに似てるけれど、こちらの方がショボいなあ。
ケッセル「アジア」。これもプラドで見たの覚えてますね。アジアの動物たちを描いているのだけど、こんな動物いないよ!ってのばかりで苦笑。他にアフリカとか新大陸とかありましたね。
ステーンワイクの2作品は、暗闇の中の光が印象的。
テニールスの作品は諷刺に満ちている。「老人と手伝い女」は手伝い女に言い寄る老人をじっと上か見るおかみさんが怖い。
「猿の画家」「猿の彫刻家」は人を小馬鹿にしたところがおもしろい。
「自らの十字架を引き受けるキリスト教徒の魂」。なかなかシュール。前衛的。

Ⅴ 18世紀ヨーロッパの宮廷の雅
ヴァトー「庭園での宴」。ヴァトーといえばロココ、だけれど、これちょっとくすんでいて、それほど優美って感じではない。
驚きだったのは、メングスの「マリア・ルイサ・デ・パルマ」。チラシの絵であるが、このかわいらしい女性がのちの、カルロス4世の妃で、あのゴヤの有名な絵「カルロス4世の家族」にも描かれているのだけど・・・え?同じ人物とは思えないよ。ショック。
アルカーサルの「花束」。筆が細かいですね。美しい。

Ⅵ ゴヤ
この章は丸々ゴヤ。
「傷を負った石工」とその下絵の「酔った石工」。よくよく見ると人物の表情が全然違うんですね。
「アルバ女侯爵とラ・ベアタ」。怖い絵。
「トビアスと天使」は柔らかな絵でいいのだが、やっぱり好きなのは風俗画かなあ。というのが「目隠し鬼」。

Ⅶ 19世紀:親密なまなざし、私的な領域
ガレータ「セビーリャ大聖堂のサン・ミゲルの中庭」のあまりの筆の細かさに驚く。よく描いたなあ。
マルサルの未完成作品「日本式広間にいる画家の子供たち」は微妙なジャポニズム。
ゴンサレス「手に取るように」は、どうみてもノルマンディーの風景!と思ったらやっぱり。スペイン人画家なんだけどね。あ、これ、でもキレイな絵。印象派とはちょっと違いますね。
しかし、一番気にいったのは(この展覧会全体としても)、マルケース「眠る猫の頭部」。いやもう、かわいい~

プラドは3年前の旅行で一日かけてバッチリ見たので、さすがに覚えている作品もありましたね。
いやでも、こういう切り口の展覧会いいと思います。是非どうぞ。

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