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2015/10/11

【マリー・ローランサン展】

art-44 【マリー・ローランサン展】 府中市美術館

1510111
府中市美術館で開催されているマリー・ローランサン展に行って参りました。
全然知らずに行ったのだけど、今日は市民文化の日ということで無料。ラッキー!

Ⅰ.前衛芸術の渦の中へ 1904年から1909年頃
自画像からスタート。この頃は、後年のローランサンの雰囲気はまったくなく、風景画、静物画もごくごくフツー。
めずらしいのは、エッチングの作品。鋭い線で描かれており、とてもローランサン作品とは思えないのだが、23歳の頃の作品。模索の時代の作品といえよう。
その後、ピカソ、ブラックらに出会いを影響を受けていく。
ピカソを描いた絵もあった。この作品と、「頭の尖った女性の肖像」は、単純な線で描かれていて、かなり抽象画より。
ごく初期の作品に比べると、自画像も抽象化されていることがわかる。

Ⅱ.キュビズムと「自分らしさ」 1910年代前半
ローランサンはキュビズムの画家として世間から認められるようになっていく。
といっても、ブラックやピカソのキュビズムとは違う。
確かに、カクカクとした線で描かれていたり、幾何学的な模様が描かれていたり(格子状の模様が描かれている絵が数枚あった)と、ローランサン的キュビズムなのだろう。しかし、決定的な違いは、パステルカラーが使用されており、淡い色調で、すでにローランサン・スタイルが現れているということ。
一番気にいったのは、ローランサンの親友でもあったアンドレ・グルー夫人ニコルを描いた絵。ソフトなキュビズム。

Ⅲ.「ローランサン・スタイル」の誕生 1910年代後半から1920年代
第一次世界大戦時、ドイツの男爵と結婚していたため、スペインに亡命している。その当時の絵「鏡をもつ裸婦」は黒髪の女性でちょっとエキゾチック、スペイン的。
この頃から、輪郭線がなくなり、鼻もなく、淡い色彩の絵=これこそローランサン・スタイルの絵が確立されていく。
動物もモチーフとして多くと登場するのだが、猫、馬、鳥はまあわかるとして、犬はこれ犬?というものもあったり(あまりにとがりすぎていて)。「女と犬と猫」の犬と猫は魅力的。
個人的にとても気にいったのは、ドイツを転々としていた際に取り入れた緑の背景。ドイツの深い森に感化されたという説もあるようで、人物の淡い色彩ととてもマッチしている。
その後、ローランサンはアクセントとして黒を取り入れるように。
確かに、これまた淡いパステルカラーを引き立たせるのに成功している。

「絵画」と「装飾」のあいだ-部屋を飾る絵
ローランサンは舞台のデザインも多く手がけている。
というのははじめて知ったのだが、優美なバレーの舞台なんかだとあいそうですね。
「鳩と花」(鳩じゃなくてオウムのような・・・)のタピスリー、素敵。

Ⅳ.信じる道を進む 1930年代から晩年まで
1930年代に入ると、また作風が変化する。
輪郭が少しはっきりするようになり、顔が立体的になり、はっきりとした絵に。淡い色彩は変わらないのだけど、個人的な趣味としては、やはりいわゆるローランサン・スタイルの絵の方が好みかなあ。
「マティナルとコケット」は二匹の犬を鉛筆・クレヨンで描いた作品、これは可愛い!

1点をのぞいて、すべて2011年に閉館してしまったマリー・ローランサン美術館(茅野市)のコレクション。一度も行ったことがないのが残念。
是非どうぞ。

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