スーザン・イーリア・マクニール『国王陛下の新人スパイ』
book-30 『国王陛下の新人スパイ』 スーザン・イーリア・マクニール著 創元推理文庫
STORY:第二次世界大戦が勃発して2年。ついにスパイとしてベルリンに送りこまれることになったマギー。予想以上の困難が待ち受けるとともに、自身の秘密が明らかになっていく。
☆☆☆☆シリーズ第3弾。
気にいったこのシリーズ。続けて3冊目を。
運動が苦手で落第したマギーもとうとう、一人前のスパイとして敵地に送りこまれることになる。ドイツ人になりすまし(バレないかひやひやもの)、任務を果たすマギーはさらに、自身の好奇心もあって、命令を無視してさらにナチスの中枢に近づこうとする。
そこでマギーが気づく、ナチスのある計画はあまりにむごい。
その計画にもっと前に気づいて、なんとか阻止したいと奔走するのが、マギーと浅からぬ縁のある女性、エリーゼ。このエリーゼも魅力的な女性で、今回は途中までむしろこちらが主役。
エリーゼ、今後どうなるんだろう?
マギーは任務においても非常に辛い思いをするのだが、それ以上に辛い思いをするのは、家族、友人、そして恋人との関係。
そう、死んだと思われたあの人物がなんと生きていたという・・・
三角関係だよねぇ。新しい恋人ヒューもフィドアウトするかと思いきや、これまた今後が気になるなあ。キム・フィルビー(実在の人物)なんかが登場したりして。
そして、もう一人、死んだと思われていた人物も登場。
銃弾を受けて体もボロボロになったマギー、さらに心もズタズタに。
いやー、重いストーリーでしたね。
いつも、マギーの親友ともいうべきデヴィッドが笑わせてくれたりするのだけれど、デヴィッドの身にも大変なことがおきて、4作目どうなる??
次どうなるのかしら、と思わせるストーリー展開がうまいなあ。
タイミングよく4作目が出たので、続けて読みたい。
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