カミラ・レックバリ『死を哭く鳥』
本日の本
book-33 『死を哭く鳥』 カミラ・レックバリ著 集英社文庫
STORY:お酒を飲まない女性が飲酒運転で激突し即死。事故かと思われたが、数年前の自殺事件との関連から事件に発展する。一方、リアリティ番組の出演者の死体が発見されて・・・
☆☆☆エリカ&パトリックシリーズ第4弾。
3作目の最後で、エリカの妹が大変なことに・・・
なので、今回はその話が中心になるかと思いきや、そちらはすぜに解決しちゃってるという・・・
いや、それでよかったのだけど、なんとなくもやもや。ま、いい方向にいけばいいんだけど。
そして、エリカも今回もうちょっと活躍するかと思いきや、捜査の方にはほとんど関わらず・・・
でも、幸せいっぱい。娘も少しずつ大きくなりはじめ、とうとうパトリックと結婚式を挙げることになるんである。
このパートが出てくると場が和むのだけど、パトリックの捜査のパートになると、重くなる。現代のストーリーの中に、過去の誰かわからない子供たちのエピソードが挟み込まれ、最後にぴたりとパズルのピースがはまる、という展開は前作と同じだけれど、これまた悲しいお話。
なんとなくこの人怪しいと、序盤から思うのだけど、なぜ?というのは最後の方までわからず・・・
犯人の心の歪みが怖い、というか歪みの原因が悲しすぎる・・・
パトリックは益々頼もしくなり、若手刑事マーティンも成長著しく、サボってばかりのユスタは今回はなぜか?活躍。
でもこの方はまた、笑いを提供してくれましたね~、メルバリ署長。次作でもさらなる笑いをめざして欲しい(笑)
きっと、次作こそエリカの回かと。
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