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2016/01/10

【ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 説明しにくいこともある展】

art-5 【ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 説明しにくいこともある展】 NTTインターコミュニケーション・センター

1601101
NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で開催されている展覧会に行って参りました。

基本、ワタクシは映像アートは苦手であまり見ないのだけど・・・
ジョン・ウッド&ポール・ハリソンはNHKのEテレの番組「2355」でよくやってたのでなじみがあったのと、ちょっとおもしろいと思っていたので、行ってみることにした。

短いものは40秒、長いものは34分弱(Bの「ノート」は4つのスクリーンで展開されるので計約50分かかりますが)、1993年の作品から2015年の作品まで全部で20作品。
2人が出演している作品もあるし、出演なしの作品もあるが、いずれにせよ、淡々と進んでいく。2人は無表情。オチというオチはないから退屈するかと思いきや、なんか引き込まれちゃうし、ふっと笑いたくなる。

4つのパートに分かれての展示。

A パフォーマンス
初期の頃の2人のパフォーマンス作品。
なんでこの人たち、こんなことやってるの??と思ってしまうが、多分そう思わせるのが狙い。
ほーっと感心する仕掛けのものも。
「装置」が一番好き。これはテレビでも見たことがあったかと。

B アニメーション
「ノート」は4つのスクリーンで展開する、いろいろな物。一瞬での変化がおもしろいのだけど、まあよく思いつくよね。これは飽きない。
「コピー機」はさながらパラパラ漫画風。
「ブラインド/点」はなるほどねという作品。
一番気にいったのは並んで展示されていた「500枚の紙」と「500枚の思索」。イラストや文字その他いろいろなものが描かれた紙が一枚ずつめくられていくのと、紙をくしゃくしゃとするのと、次第に500枚の紙が減っていって最後はなくなる。「思索」の方がとってもバカバカしい!けどおもしろい。

C 物語
「エルドクンデ(地球の調査)」。これが今回すべての作品の中で一番気にいった作品。去年の作品とのこと。なんだかつながりがあるようなないようなことについて、次々とレクチャーしてくれるというものなんだけれど、なんともいえないおかしみが。
「高層ビル」は部分的に見たことがあったが、同じビルの100階から1階まで、というていで見せていくのだけど、少しずつ変化していく様子を楽しむもの。これもわりと好き。
「他にはこれしかないポイント」。これも一部分だけ見たことがあったが、連続してみると、一応つながっているのか。いやつながってないところもあるけれど、球状のものが出てくるというところは共通している。なかなかの大作ではないですか!
このセクションで唯一、全部見られなかったのは「セミオートマティック・ペインティング・マシン」。オートマティックにペイントする様子、なのだけどちょっと飽きてしまった&目がちかちかしてしまって・・・

D 映画
「車/湖」。ミニチュアの車がゆっくりゆっくり湖に落ちていく様子を撮影したもの。これって、「サイコ」の場面みたい。ちょっとゆっくりすぎるけど。
「100回の落下」。この作品が一番苦手だった。はしごを男が登っていき上から落下する・・・これがねじれたり、曲がったり、くしゃっとつぶれたり・・・もちろん落ちる瞬間は人形なわけだけど、その後、その形から人が立ち上がってまた登っていくというもの。人形だとわかってはいても、あまり後味がよくないんだなあ。これはあまり見ずに終了。
「DIYVBIED」は郊外の駐車場と思われるところにとまった車が次々爆破されていくというもの。もちろんミニチュア。これもまあ、早々に切り上げた。

全部、きっちり見ると4時間近くかかるものだが、2時間くらいで終了。好きなところだけ見ればいいわけだし。
楽しめました。

映像作品が苦手という方も是非どうぞ。

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