【西洋古典絵画精選展】
art-2 【西洋古典絵画精選展】 国立西洋美術館
黄金伝説展を見た後、いつもと入り口が違って一瞬迷ってしまったが常設展示へ。目的は、版画素描展示室で開催されている西洋古典絵画精選展。
いつもはその名のとおり版画や素描を展示している部屋であるが、改装を前に古典絵画の選りすぐりが展示されており、その中にあの「聖プラクセディス」があるのである。
「聖プラクセディス」はフェルメール作品かどうかまだ結論の出ていない作品で、フェルメールに帰属と表示されている。
確かに、フェルメールも初期の頃は風俗画ではなく宗教画、歴史画も描いているけれど、うーん、これはどうなんだろう。素人目にはまったくわからないけれど。
よくよく見ると、この絵、題材が怖いなあ。後ろには腕が切られた殉教者、そして手前には聖プレクセディスが血を吸った海綿を絞っているという。プレクセディスの象徴って海綿?
常設展示は禁止マークのあるもの以外は撮影可なのだけど、これはダメだった。
その他、新しい収蔵品は3枚。
左はアンドレア・デル・サルトの「聖母子」。
ダ・ヴィンチ、ラファエロと同時代、フィレンツェで活躍した画家。
右はドメニコ・プリーゴの「アレクサンドリアの聖カタリナを装う婦人の肖像」。カタリナそのものを描いたのでなく、装う婦人ってことなんですね、あくまでも。ちゃんと象徴の車輪を持っている。
そしてファン・バン・デル・アメン「果物籠と猟鳥のある静物」。スペインの静物画家。静物画いいなあ。
その他の展示では、ルーベンスの「眠る二人の子供」(お兄さんの子供らしい)が可愛かったし、普段あまり肖像画は好みではないのだけど・・・ジャン=マルク・ナティエの「マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像」(なぜ壺から水が流れ出てるんだろうと思ったのだが、川または泉の精に擬して描いているということらしい)も気にいった。
『黄金伝説展』のついでに是非どうぞ。
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