アン・クリーヴス『水の葬送』
本日の本
book-2 『水の葬送』 アン・クリーヴス著 創元推理文庫
STORY:シェットランド諸島の地方検察官ローナは船の上の死体を発見する。本土から派遣された女性警部が捜査を進める中、病気療養中のペレス警部も合流、複雑な人間関係を解きほぐしていくが・・・
☆☆☆シリーズの新たな幕開け。
なんと!出ました。シェットランドミステリの最新刊。
シェットランド四重奏、すっごい好きだったんですよ。
ところが・・・
4作目であんな事件が起きて、これはこれで完結だなと思ったんですね。それが、こんな形でよみがえるとはね。
驚きである。
でもちょっと不安だった。この先どう進めるのかと・・・
けれど、杞憂でしたね。うまい再スタートだと思う。
もちろん、あんなことがあってのペレス警部だから、病気療養中という設定で、全然本調子ではない。
捜査の中心となるのは派遣されてきた女性警部なのだけど、徐々にペレスも調子をあげて、最終的には事件を解決に導く。
ストーリーは今までなかったエネルギー問題など現代的な要素も盛り込みつつ、しかし、いつものとおり、人間を描くもので、なかなかに中身が濃い。
はじめからこれはミスリードに違いないと思いながらしっかりだまされました。意外な犯人。
ペレス警部の再生物語ははじまったばかり。
次作ではどうなるかな。
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