「ブリッジ・オブ・スパイ」
本日の映画
movie-1 「ブリッジ・オブ・スパイ」 Bridge Of Spies 2015年米
DIR:スティーヴン・スピルバーグ
CAST:トム・ハンクス、マーク・ライランス、エイミー・ライアン、アラン・アルダ、スコット・シェパード、セバスチャン・コッホ
STORY:米ソ冷戦下のニューヨークで、ソ連のスパイ容疑で捕まったアベルの国選弁護人となったドノヴァンは、アメリカ国民の避難を一身に浴びながらも死刑を回避する。数年後ソ連で拘束されたパイロットとの交換の交渉役に選ばれたのはドノヴァンだった。
☆☆☆☆スピルバーグ久々の新作映画。
結構長い映画だしな~途中退屈かも~
と思っていたのだがとんでもない。とてもおもしろい映画だった。
スパイ・・・といっても007のようなドンパチ映画ではないのだけれど、とってもスリリング。
最初は弁護士ものではじまる。
敵国のスパイの弁護をすることになった弁護士ドノヴァンだが、弁護士としての信念、理念に基づき、力を尽くしてスパイの命を救おうとする。当時アメリカは冷戦下、スパイを死刑にしろという雰囲気になっている中、嫌がらせされたり、時には命の危険にさらされながら弁護活動を行うドノヴァン。まずはその姿勢に感動。いやーかっこいぞ、ドノヴァン。
ドノヴァンも人間味溢れた人物だけれど、スパイも味わい深い人物。
飄々として、含蓄のある台詞をぼそっと言う。
この2人の友情というか、お互いに対する尊敬・・・2人の関係がいいのである。
後半は一転、ネゴシエーターとしてのドノヴァンの活躍が描かれる。
とはいっても、彼は単なる民間人なわけで、訓練を受けているわけでもないし、プロでもない。
それが、極寒の東ドイツで寒さに震え、風邪をひいてぼやきながらも、見事な戦術で、予想以上の成功を収める。
ここでも彼の行動を後押しするのは自分の信念、理念。
これが実在の人物なんですよねぇ。
ラストの橋の場面がまたぐっとくる。
怖くないのかと聞かれて「役に立つのか」と答えるスパイは、引き渡されて抱擁されず・・・悲しい場面だった。
主人公役のトム・ハンクスはこの役にはちょい年取りすぎな気もしたけれど、さすが安定の演技。
だが、やはりスパイ役のマーク・ライランスでしょう。
アカデミー助演男優賞は是非スタローンに取って欲しいと思ってはいるけれど、ライランスの方がうまいよな~
最後のテロップではじめて気づいたけれど、これコーエン兄弟の脚本だったんですね。意外!ブラック度低めで。
やっぱりスピルバーグはうまいなあ。
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