【ゆかいな若冲・めでたい大観展】
art-9 【ゆかいな若冲・めでたい大観展】 山種美術館
山種美術館で開催中の展覧会に行って参りました。
お正月からはじまっているということもあって全体的にめでたい展覧会でした。
第1章 愛でたい、めでたい、HAPPYな日本美術
長寿のシンボル-鶴と亀
まずは鶴と亀。
若冲の「亀図」は墨絵。さらさらっと描いているようでかなり緻密。
鶴の絵は小林古径もよかったのだが、横山大観が叙情あふれる画でさらによし。
縁起物のマルチプレーヤー-松竹梅
大観、玉堂、龍子の合作がいいですね。
3人がお互いの立場をいれかえて描いていて、全部の3パターンあるのだが、今回見たのは大観が松、玉堂が竹、龍子が梅。中では玉堂が一番好き。
幸運をもたらす神-七福神
見てるだけでハッピー、七福神。
狩野一信の「七福神図」、「布袋唐子図」が楽しい。色も鮮やか。
若冲の布袋、恵比寿、大黒はなんかかわいかった。
聖なる山-蓬莱山と富士山
これはなんといっても古径の「不尽」でしょう。青いプリンというかカヌレ。シュール。
シュールといえば小松均の「赤富士図」。一瞬、片岡球子かと思ったが、赤オンリーで強烈な色合い。今にも爆発しそうな感じ。
くらしに息づく吉祥
とってもめでたいのが初夢コンビ。田崎早雲の富士、鷹、茄子。
中村芳中の「万歳図」も好き。
生きものにこめられた吉祥
若冲の「海老図」。これまた細部が細かい。
「群鶏図」は一気に描いたんだろうけれど、少しずつ違いを出しているところがさすが。滑稽味もある。
竹内栖鳳の「鯛」もかわいかった。
新春を寿ぐ-愛されキャラクター・干支の動物
奥村土牛の干支シリーズ。このほんわかした雰囲気も好き。次回、土牛の展覧会楽しみだな~
第2会場は猿づくし。
玉堂もいいけれど、古径の「猿曳」、これが一番気にいった。
第2章 HAPPYになる絵画
笑い・ユーモア
若冲3連発!
展覧会の最初に置かれていた「河豚と蛙の相撲図」。なぜこの2匹が相撲?諸説あるようだけど、毒をもったもの同士ということで人間に対する諷刺の意味合いもあるとか。河豚のとぼけた表情がおかしい。
なんといってもかわいいのは「仔犬に箒図」でしょう。丸々した仔犬が愛らしい。
「伏見人形図」はなんとなく仙厓を連想してしまった。
柴田是真「墨林筆哥」はとってもユーモラス。
幸福な情景
4作品のうち一番好きなのが山口華楊「生」。淡い色彩で描かれた子牛のつぶらな瞳がかわいい。
若冲生誕300年の年。5点は初出展とのことですので是非どうぞ。
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