「あなたを抱きしめる日まで」
本日の映画
movie-9 「あなたを抱きしめる日まで」 Philomena 2013年英仏
DIR:スティーヴン・フリアーズ
CAST:ジュディ・デンチ、スティーヴ・クーガン、ソフィ・ケネディ・クラーク、メア・ウィニンガム
STORY:イギリスに暮らす主婦フィロミナは、ある日娘に秘密を打ち明ける。50年前、10代で未婚のまま妊娠したフィロミナは修道院に入れられ、息子は養子に出されてしまう。ひと目我が子に会いたいと願い、落ち目の元エリート記者マーティンと息子を探す旅にでる・・・
☆☆☆☆実話の映画化。
当時、厳格なカトリック国アイルランドでは、未婚の母となると強制的に修道院に入れられ、子どもとは引き離され、罪の代償という名目で過酷な労働を強いられてたという。
フィロミナもそんな一人で、結婚して普通の生活をして50年後、自分の息子を探そうと決意する。
その手伝いをするのが元エリート記者のマーティン。かつてブレアのブレーンを務めたこともあるのだが、首になってからプライドの高さが邪魔して何をやってもうまくいかない。
一方フィロミナは、話好きで、読む本といったらロマンス小説ばかり、ちょっと世間知らずな女性。
こんな2人がうまくいくはずはなく、はじめはかみ合わずちぐはぐ。
しかし、次第にマーティンはフィロミナの息子捜しの旅にのめり込んでいく。
フィロミナの知った真実はとても辛いもので・・・
いやはや、まったく修道女たちが許せないよな~
マーティンも真実を知って激高、修道女たちに詰め寄るのだが、フィロミナは赦すと・・・
そんな境地に達するまでどんな思いをしてきたのか。
フィロミナがとても明るく、かわいらしいおばあちゃんなので、かえって痛々しい。
こういう結末であっても、フィロミナは真実を知ったことで胸のつかえが取れたのだろうし、マーティンも記者魂を取り戻したわけだから、よかったのだろう。
ラストでは仲の良い本物の親子のようなフィロミナとマーティンの様子がほほえましかった。
フィロミナを演じたジュディ・デンチはさすがの名演技なのだけど、この映画を企画し、脚本にも参加したマーティン役のS・クーガンもいい。
いい映画だった。
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