【米谷清和展】
art-18 【米谷清和展】 三鷹市美術ギャラリー
三鷹市美術ギャラリーで開催されている米谷清和展に行って参りました。
米谷さんのことは今まで知らなかったのだけど、日曜美術館のアートシーンで見て以来是非行きたいと思った展覧会。
終了間際にすべりこみました。
ちょうど米谷さんご本人がいらしていました(日曜です)。
福井から上京して以来、三鷹に住み、新宿、渋谷で電車を乗りかえ大学へ。ということで、渋谷、新宿、三鷹の3つの街を描いている。
テレビで見た時は油絵だと思っていたのだけど、雲肌麻紙、岩絵具を使用した日本画だった。ポップ!
渋谷
雨、雪、そして夕暮れや夜の風景が多い。
停留所で無言でバスを待つ人々、駅に吸い込まれるように歩いて行く人々。
シチュエーションもあるのだけど(必然的に暗い色となる)、どこかもの寂しい絵。誰一人楽しそうにしゃべる人もなく、ただただ他人に無関心な人々。
ああでも、こういうのが日常だよなと思うし、これこそ都会の風景だなと。
新宿
終電車を描いた絵。正体をなくしてねこける人、怪しげに周囲を見渡す人、かっと目を見開いた人・・・
これに乗らなきゃと必死になる人々。
これこそ終電車の風景!あるあるですね。
ホームの人々を描く絵は、後ろに描かれた人たちが青く、前に描かれている人だけが浮かび上がってくるようで、孤独を感じる。
今はない公衆電話をかける人々を描く絵は、それぞれがあちらこちらを向いており、背中が寂しいのだが、色がカラフルで救われる。
三鷹
このセクションにきてびっくり。
雨上がりの朝、昼、夕、夜を描いたシリーズがとっても前衛的で。
しかし、最近の絵はみな牧歌的というか穏やかな絵になっており、寂しさや孤独というものは感じられない。
小さな展覧会でしたが、いい展覧会でした。
残念ながら昨日で終了しています。
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