カミラ・レックバリ『霊の棲む島』
本日の本
book-7 『霊の棲む島』 カミラ・レックバリ著 集英社文庫
STORY:ある夜、逃れるように古くから幽霊島と呼ばれる島に向かう女性と息子。その島を訪れた男性が自室で撃たれて死ぬ。
☆☆☆エリカ&パトリックシリーズ第7弾。
前作の終わりがあまりに衝撃的に終わっていたのでどうなったかと・・・
安堵した部分と悲しい部分と・・・
詳しくは言えないけれど。とにかく登場人物たちにいろいろなことが起きる・・・いや起きすぎるよね(笑)
そして、今回のテーマは言っていいと思うけれど、ずばりDV。
逃げてきた女性もDVの被害者で、殺された男性の捜査に行き着く先もDV。
毎回過去の物語が斜体で織り込まれるがそのストーリーもDV。
そうそう、そもそもエリカの妹アンナもDVの被害者だったし。
というわけで結構痛々しい展開で、読んでいて辛く・・・
最後もね。意外な犯人でびっくりしたけれど、わかってみるとああなるほどねという。伏線の張り方がうまい。
エリカとパトリックを取り巻く人々も健在で、今回もいろいろなことが起きますね。
すっかり道化と化した署長メルバリは今回も笑いの的だけれど、今回はやっちまったなあ。この後大丈夫かしらん。
次がすごく気になるのだけど、現時点で次作は未訳。
早く出してほしいなあ。
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