スタンリー・エリン『特別料理』
本日の本
book-8 『特別料理』 スタンリー・エリン著 ハヤカワ・ミステリ文庫
STORY:隠れ家レストランで供される料理はどれもおいしい。雇い主とともに店の常連となったコステインは滅多に出ない特別料理を食べたいと・・・表題作含め全10編。
☆☆☆異色短編集。
表題作の「特別料理」は昔々読んだことがあったはず・・・
なのだけど、すっかり忘れてましたね。
でも、これ読み始めてオチはすぐにわかちゃうんですよ(なんだったら題名を聞いただけでも)。それでもぞくっとくる作品ですね。
「お先棒かつぎ」は、これで結末はいいのか?と思うものの、主人公にとってはよかったのかな。
「クリスマス・イヴの凶事」は、ワンアイディアものって感じだけれどいいですね。ラストでそういうことかと。
「アプルビー氏の乱れなき世界」は、なんとも皮肉な結末。おもしろい。
「好敵手」はちょっと苦手な作品かな。
「君にそっくり」も皮肉なストーリー。
「壁をへだてた目撃者」は、多分そうだろうなあと思ってやはり・・・の作品だが、悲しい結末。
「パーティーの夜」は正直なんだかよくわからず。超細切れに読んでしまったせいか。
「専用列車」は決してハッピーエンドではないのだけど、ある意味、これでよかったという結末。
「決断の時」は、ええ?これでおしまいにするの?むー、もっとはっきりさせて欲しかった・・・
ワタクシ、やっぱりストンと落としてくれるストーリーが好きなのだ。
バラエティに富んだ作品集でした。
短編ブームがきそう・・・
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