【ジョルジョ・モランディ展】
art-21 【ジョルジョ・モランディ展】 東京ステーションギャラリー
竹橋から東京駅まで歩いて移動、続いて行ったのは東京ステーションギャラリー。
いやびっくり!この展覧会がこんなにも混んでるなんて。
モランディ、プチブームだったのか・・・
モランディは20世紀最高の画家とも称されるイタリアの静物画家。
生まれ故郷のボローニャでひたすら静物画を描いた画家である。
Ⅰ 変奏のはじまり
はじめはモランディも師と仰いでいたセザンヌに似た感じの絵を描いているし、モチーフもいろいろだったことがわかる。
Ⅱ 溝に差す影
しかし、すぐに繰り返し同じモチーフを描くようになり・・・
この章ではお気に入りの溝のある白い瓶を描いた作品を集めている。
白いといっても自分で色をつけた瓶らしい。
なんでこの瓶が気にいったのかなあ。
Ⅲ ひしめく器ー都市のように
この四角い煉瓦みたいなものはなんだろう??
Ⅳ 逆さじょうご
丸い缶?にじょうごを自分で溶接したものもお気に入り。丸と三角という組み合わせがいいんでしょうか。
これまたお気に入りのモチーフは土台の上に円筒形の容器がくっついているものだが、これはなんでも穀物を計る計器だそう。高さが自由に変えられるということで、絵によって確かに高さが違う。
なんだか、高さを揃えて描きたい人なんですね。
Ⅴ 矩形の構成
長方形(正方形っぽいものもあったが)だらけ!
やっぱりこの四角いものがなんだかわからない・・・
Ⅵ 多様なハッチング
エッチングコーナー。
細かいなあ。油絵じゃなくてこういうエッチングもいいと思う。
Ⅶ ペルシャの扁壺
こんなものにも興味があったらしい。フツー柄が描かれているものだけど、あえて柄は描かないあたりにポリシーを感じる。基本、単色なんですね。
Ⅷ 縞模様の効果
ちょっとめずらしい縞模様。
色味がこの人にしては派手かも。
Ⅸ 終わりなき変奏
このパートがある意味、モランディらしい。
ほぼ間違い探し的。
パッと見、同じじゃんと思うと、瓶の本数が1本多く、配置も微妙に変えていたり。いやー、おもしろい。
Ⅹ 風景の量感
風景画も描いていたのだった。
でも、静物画にしか見えないんですよ。ずっと静物画ばかり見ていたというだけでなくて、形が静物。
さすが!
ⅩⅠ ふるえる花弁
花も描いているのだけど、基本造花だったようで。
どうりで生気がないというか。
やっぱり瓶とか壺の方がおもしろいですね。
同じような絵ばかりでおもしろくないかも?と思ったけれど、意外にもその微妙な違いがおもしろくて・・・
これは拾いもの的な展覧会でした。
残念ながら、昨日で終了しています。
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