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2016/05/14

【黒田清輝展】

art-31 【黒田清輝展】 東京国立博物館

1605141
東京国立博物館平成館で開催されている黒田清輝展に行って参りました。
黒田清輝展は4年前、富山県立近代美術館で見ていて、そのときも150点あまり出展されていたが、今回は200点以上。
はじめて見た絵もあったし、非常に充実した内容でした。

第1章:フランスで画家になる─画業修学の時代 1884~93
最初に展示されているのは「婦人像(厨房)」。恋人だったマリア・ビヨーがモデル。この章の後半で登場する「読書」もそう。「読書」は好きな絵なのだが、「婦人像(厨房)」もなかなかいい。
続いて模写と習作が続く。
レンブラントの「トゥルプ博士の解剖講義」。なんでこれ模写するかな~
親友の久米桂一郎をモデルにした絵も数枚。モデルを雇うお金がなかったからだとか。久米氏の方がハンサムですねぇ。
滞在先のグレー=シュル=ロワンなどの風景画もあった。光が柔らかな感じ。
「編物する女」、「針仕事」などの女性画や、農場を描いた作品などもいい。
苦手なのはブリジストンが持っている(何度も見てるが)「ブレハの少女」。リアルなのかもしれないけれど、なんか怖くて・・・
師のコランの絵が6枚も見られたのは収穫。
「フロレアル」は何度か見ているのだけど、コランの絵、美しいなあ。女性もなんだけれど、背景の草花がまたキレイで。
ミレーやシャヴァンヌの影響も受けたとのこと。確かに、グレーを描いた風景画なんかはミレーっぽいかも。

第2章:日本洋画の模索─白馬会の時代 1893~1907
帰国後の作品群。
「舞妓」は帰国直後に描いたとのこと。西洋画・・・印象派風なのが不思議。
「木かげ」もまた印象派。
風景画の何枚かは、絵の具を厚塗りしていて、いろいろと実験してたんでしょうか。模索の時代。
しかし、なんといっても「湖畔」ですね。切手を思い出す。
なんとも涼しげで優しい作品。
いわゆる腰巻き事件の「裸体婦人像」もあった。今見ると、全然なのにねぇ。焼失してしまったという「朝妝」も本物を見てみたかった。
肖像画のコーナーもあったが、今ひとつピンとこず。

第3章:日本洋画のアカデミズム形成─文展・帝展の時代 1907~24
黒田は花好きで自宅の庭でたくさんの花を育てていたそう。
ということで、花の絵もたくさんあったのだが、今まで花の絵はあんまり見たことがなかった・・・気がする。鉄砲百合やダリア、バラ、いいなあ。
「野辺」は師のコラン風の絵で、美しい。これも好きな一枚。
黒田は議員になったり美術学校で教鞭をとったりと多忙となり、あまり大きな作品を描かなくなっていったようだが、小さな作品が案外いいんですね。「雲」の連作、「桜島噴火図」など。
焼失してしまった作品、「昔語り」も残念なのだけど、是非見てみかったなと思うのは東京駅皇室用玄関壁画。力強い絵だったようだ。
絶筆となったのが「梅林」。細かく描くことが難しくなっていたのか、はたまた実験か・・・
ラストは「智・感・情」。8頭身なのがなんだか不思議。

黒田清輝のことがよくわかる展覧会です。
明日までですが、是非どうぞ。

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