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2016/05/03

【若冲展】

art-25 【若冲展】 東京都美術館

1605031
生誕300年記念若冲展に行って参りました。

元々すごい混雑と聞いていたので、ツイッターで混雑状況を見ながら行ったのだけど・・・
(行ったのは金曜日なのですが)、午前中はチケット買うのに20分、入場待ち80分というのであっさりあきらめ、昼食をはさんで2つの展覧会を見てから4時少し前に都美術館へ。
チケット売り場に並ばないでいいように、公園入り口でチケットを買って、まあしょうがないよねってことで40分待ちの行列に並ぶ。
実際は30分くらいで入れたけれど、いやはや、中もすごいよ!
最前列に並ばなくてもいいやとは思ってもそれなりで、見終わってぐったりでした。
でも行ってよかったです。

画遊人、若冲(1)
若冲といえば、まあ一般的にこっちじゃないと思うけれど、ワタクシは水墨画が好きなのである。
ということで、鹿苑寺(つまり金閣寺)の襖絵のうち、4面がやってきたことにまずテンションアップ!
構図の妙もあるし、余白の美もあるし、さらさらっと描いているように見えて緻密な計算が見える。強いて言えば、葡萄小禽図が一番すきかなあ。
隠元と玉蜀黍の絵も好きだし、瓢箪もあまりにデフォルメされているところがおもしろい。
花鳥版画ははじめて見たのだけど、南国ムード満点というか、カラフルだった。

《釈迦三尊像》と《動植綵絵》
1階って全部使うとこんななんだ!と思った展示。
全部を使って釈迦三尊像三幅と動植綵絵30幅が一堂に会していた。これはなかなかない機会。これだけでも見る価値ありですね。
とにかく圧倒されるのだけど、一つ一つ丹念に見ていると若干おなかいっぱい感もあったりして・・・
どれもいいのだけど、気にいった作品をいくつか。
「池辺群虫図」
虫のみならず、蛇やら蛙やらオタマジャクシやらとかげやらいろんな生きものが大集合なのだけど、みんな左を向いているとか、なんか見れば見るほど不思議な気分な絵。
「諸魚図」、「群魚図」
鳥が多い中で目立っていたのが魚の図。さかなくんによればとてもリアルとか。いやおいしそうですよ(笑)
「老松白鳳図」
フェニックスの絵だけれど、羽がハートとか、ちょっと漫画チック。
「秋糖群雀図」
下で粟をつついている雀たちはてんでばらばらなのだけど、上に飛んでる雀たちは規則正しく並んでいて、見てるとエッシャーの絵みたい。一羽だけアルビノがいるのも不思議。
若冲といえば鶏で、鶏図が多かったけれど、1枚あげるとすれば「群鶏図」。多分13羽?の鶏がいるのだけど、ありとあらゆるポーズをとっていて、羽の描写も細かくすごいなと。

画遊人、若冲(2)
鶏といえば「仙人掌群鶏図襖絵」もなかなか。襖1枚につき1羽の雄鶏が描かれているのだけど、どれも堂々としていて迫力あり。
前期だけ出品されている「百犬図」。ホントに100匹いるかはわからないのだけど、仔犬ばかりでいやもう可愛いのである。応挙に通ずるというか。
何度か見ている「象と鯨図屏風」も特に象がちょっと変ではあるけれど好き。
「石燈籠図屏風」はよく見ると石燈籠が点描になっていて、かなり実験的だったろうなあ、当時は。
そして、この中で一番気にいったのは「菜蟲譜」。今回は全部が開いていて全貌がわかったのが収穫。なんでも、98種類の野菜と59種類の昆虫が描かれているそうで・・・野菜も踊るように描かれているし、昆虫たちはリアル。できればもっと空いてる時にじっくり見たかったところ(←無理)。

米国収集家が愛した若冲
プライスコレクション再びである。
前に来たときに見損ねていたので楽しみにしていたのが、かの有名な「「鳥獣花木図屏風」。
近づいて見るとまるでモザイク画(しかもモザイクがさらに細分化してるような)。相当実験的なのだが、描かれている動物たちがとってもユーモラス。よくわからない動物も描かれていたり。これまた漫画チックな絵である。
「虎図」も気にいった。こんなかわいい猫っぽい虎って・・・(マグネット買っちゃいました)

混んでいて大変でしたが、行ったかいありました!
覚悟して是非どうぞ。

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