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2016/05/16

【安田靫彦展】

art-33 【安田靫彦展】 東京国立近代美術館

1605161
会期終わりの安田靫彦展に行って参りました。

元々日本の歴史に疎いので見送ろうかな~どうしようかな~と迷っていたのだけど、日曜美術館で見て、風神雷神が見たいと思ったのと、やさしい線が気にいったので見にいくことにした。
行ったのは平日だったけれど、かなりの入りでした。

1章「歴史画に時代性をあたえ、更に近代感覚を盛ることは難事である」1899-1923
10代の頃の絵があったが、うまいこと!
「木曽義仲図」、「静訣別之図」いい。
聖徳太子を描いた絵も上品。

2章「えらい前人の仕事には、芸術の生命を支配する法則が示されている」1924-1939
「東都名所」靫彦だけでなく、大観、青樹、龍子、寒山、古径、青頓といった名だたるが描いているのだが、それぞれの作風も楽しめ、ゴージャス。
そして、一番見たかった「風神雷神図」。なんてポップな!
風神雷神といえば、やはり宗達、光琳、抱一を思い出すでしょう。全然違う。少年として描かれているとのことだけど、妙にアニメチックなのだ。
歴史画でないものもあった。
菖蒲、朝顔や、花をいける女性とか。優しい絵。
そして、気にいったのが兎。かわいい!

3章「昭和聖代を表象するに足るべき芸術を培ふ事を忘れてはならない」1940-1945
なんといっても「黄瀬川陣」。これは美しい、の一言。マグネットを買おうかどうしようか迷って結局買わなかったけれど、やっぱり欲しかった・・・
この人はやっぱり歴史画なのか、「山本五十六元帥像」などは現代的すぎてなんとなく違和感があるのだった。

4章「品位は芸術の生命である」1946-1978
しかし、大観を描いた絵はよかった。そうそう、大観ってこういうイメージ。
「王昭君」と「卑弥呼」は残念ながら前期展示で見られなかったが、何度か見ている「飛鳥の春の額田王」が見られたのでよしとしよう。
山種でよく見る「出陣の舞」とともに「森蘭丸」も。かわいらしい少年姿。
「富士朝暾」などは91歳の作品だが、まったく衰えていないところがすごい。

上品できれいな作品の数々、行ってよかったです。

※昨日で展覧会は終了しています。

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