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2016/06/27

エミリー・ブライトウェル『消えたメイドと空家の死体』

本日の本

消えたメイドと空家の死体 (創元推理文庫)
book-16 『消えたメイドと空家の死体』 エミリー・ブライトウェル著 創元推理文庫

STORY:善人だが、刑事としての才能はまったくないウィザースプーン警部補をそれとなく助け、事件を解決した家政婦ジェフリーズ夫人他の使用人たちの腕を見込み、隣人のクルックシャンク夫人が友人のメイド探しを依頼するが・・・

☆☆☆家政婦は名探偵シリーズ第2弾。

えー、相変わらずご主人のウィザースプーン警部補はダメダメ。
死体を見て気分が悪くなるわ、意に反して殺人事件を担当することになってため息をつくわ、何をすべきかわからなくなるわ・・・
よく警察官やってるねっていう人物だけれど、とびきりの善人。
今回も使用人が一丸となって警部補をサポート。

発端は前作にも出てきたクルックシャンク夫人の持ち込んだ事件。
失踪したメイド探しを頼まれる。
一方の警部補は空き家で殺された身元不明の若い女性の事件を担当。
これが思った通りに、結びつくんですね。

そして、読み進めると、あーこれはどういうことかってことがわかってくる。ミステリーとして弱いのは容易に真相がわかってしまうこと。
それでも一応ヒネりはあるし、なんといっても使用人軍団の個性で読ませるのでOK。

ただ、前回ほどジェフリーズ夫人の誘導の場面がなくて、クルックシャンク夫人を通じて真相を警部補に吹き込むという・・・
ま、警部補はそれでもまったく気づかないわけだけど。

ラストはまたまた次作のオープニングに続くようで、これは次作も読まないわけにはいかないですね。

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