「潜水服は蝶の夢を見る」
本日の映画
movie-23 「潜水服は蝶の夢を見る」 Le Scaphandre Et Le Papilllon 2007年仏米
DIR:ジュリアン・シュナーベル
CAST:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、パトリック・シェネ、マックス・フォン・シドー
STORY:42歳のELLEの編集長ドミニク・ボビーは突如脳梗塞で倒れ、体の自由を奪われてしまう。意識は鮮明ながら伝えるすべがなく一時は絶望するが、左目の瞬きでコミュニケーションをとることができるようになり、自伝を書こうと決意する。
☆☆☆☆実話の映画化。
ほとんど予備知識なく見たので、潜水服とはなんぞや?と思ったのだが・・・
脳梗塞で身体の自由を奪われた、いわゆるロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)の状態が、重い潜水服を着せらて身動きできない状態のようだ、ということらしい。
意識は鮮明でしっかりしているのに、そのことを周囲に伝えるすべのないもどかしさ。決して植物状態ではないのに、誰も気づいてくれないと知った時の恐怖。
しかし、ボビーは必死に唯一動く左目でまばたきを繰り返し、とうとう自分が生きていることを気づかせる。
言語療法士や理学療法士の尽力で、左目のまばたきだけでコミュニケーションをとる方法をマスターしたボビーは、生きる希望を取り戻し、自伝を書こうと思い立つ。
使う頻度の多いアルファベットを順に読み上げ、目を閉じたところの文字を書き取るという気の遠くなるような作業を、ボビーと編集者クロードが行い(なんと20万回ものまばたきとか)、ついに本ができあがる。
決してハッピーエンドではないものの、奇跡のような実話、じわじわと感動の波が・・・
ボビーを演じるM・アマルリックが素晴らしい。
元気だった頃のボビーも出てはくるのだけれど、倒れてからは目1つの演技で圧倒する。
これは見るべき映画の1つでしょう。
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