【メディチ家の至宝展】
art-38 【メディチ家の至宝展】 東京都庭園美術館
庭園美術館で開催されているメディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画展に行って参りました。
平日なのに意外と混んでいて(出る頃にはチケット売り場に結構な列ができていた)びっくり。
改装されてから2回目である。
展覧会は、メディチ家が収集したアクセサリーと、メディチ家の人々の肖像画からなる。
メディチ家というと庇護した画家たちの方が思い出されるが、ロレンツォ、カトリーヌ・ド・メディシス、コジモ1世、マリー・ド・メディシスなどはまあ知っている、という程度の知識で、今回の展覧会でメディチ家のことを勉強させてもらいました!
肖像画1枚目は、芸術のパトロンとして知られるロレンツォ・イル・マニーフィコ。この人がいなかったらルネサンス文化が花開かなかった・・かも。ロレンツォといえばこの肖像画なんだろうか、ワタクシの頭にもこの顔とインプットされていた。背景にはフィレンツェの景色が見える。
いっとき、メディチ家はフィレンツェを追われるがまた復帰、アレッサンドロがフィレンツェ公となるが、素行が悪く、従兄弟に暗殺されたという。この肖像画、そう言われてみると目がいっちゃってるような・・・
アレッサンドロの妹が(アレッサンドロはクレメンス7世の庶子だが)あの、カトリーヌ・ド・メディシス。アンリ2世の妃となった女性。なかなかの体格・・・いや、見どころは衣装につけられた真珠!(ちなみにこの展覧会、真珠を身につけていくと100円引きになります)
アレッサンドロの死でこの家系が途絶えてしまったため、傍系のコジモ1世が公位を継承する。ウフィツィ美術館やヴァザーリの回廊を作った人ですね。なかなかに目の鋭い肖像画。
ポスターになっているマリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチはコジモ1世の娘で、コジモ1世に非常にかわいがられたそうだが、17歳で亡くなっている。はかなげな肖像画。
コジモ1世の後を継いだのがフランチェスコ1世だが、スキャンダルにまみれた人で、妻存命中から愛人をそばに置き、妻急死後愛人と再婚したものの、2人は相次いで死亡。当時毒殺説もあったという。3人の肖像画が並んでいた。
フランチェスコ1世の娘がマリー・ド・メディシス。
ルーヴルの1室をしめる24枚の連作画、ルーベンス作の「マリー・ド・メディシスの生涯」が思い出される。
その後は次第にメディチ家は衰退、最後の直系アンナ・マリーア(この肖像画は悲しげ)の遺言によって、メディチ家のコレクションはフィレンツェにとどまることになった・・・
肖像画でたどるメディチ家の歴史もよかったが、数々のコレクションも素晴らしい。
カメオのコレクションは相当なものらしく、展示されていたものはどれも素敵!
なのだけど、とっても細工が細かいので、天眼鏡があった方がいいかも。ワタクシは単眼鏡で見ましたが。
真珠、七宝、金・・・
いやはや目の保養になりますね。
フィレンツェの歴史を是非どうぞ。
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