【ポンペイの壁画展】
art-36 【ポンペイの壁画展】 森アーツセンターギャラリー

昨日、半日休みを取って美術館巡り。
一つ目はポンペイの壁画展。
ポンペイ展は何度か行ったことがあるけれど、壁画の展覧会というのは初めて。
いやーよく持ってきたな、と感心。
Ⅰ 建築と風景
建築を描いた壁画から。
だまし絵的というか、奥行きがあるように見せる効果あり。
美しいのが「エジプト青の壁画装飾」。
エジプト青は高価だったようで、これを使った壁画がある家はお金持ちなんでしょうね。
青というか水色のような色で美しい。
グラッフィーティー(落書き)のある壁画なんてのもあった。書いたのは誰??
かけらを集めて修復したものもあり、大変な作業だったろうなあ。
Ⅱ 日常の生活
農園別荘の壁画を部屋を再現するよう飾られた部屋は迫力あり。
この農園は葡萄酒を作っていたようで、らしい壁画。豊穣と葡萄酒を司る神様、ディオニソスが描かれているのである。この農園も裕福だったんでしょう。
静物や小鳥などを描いた壁画はかわいらしいが(犬もかわいい)、「コブラとアオサギ」は怖い・・・
選挙広告なんてのもあった。そうか、壁に書くしかなかったんですね。
Ⅲ 神話
この時代からなんといっても題材として多いのは神話。
それもギリシア神話が多いそう。教養があることを示したとか。
あまり美しくない?ナルキッソス、ヘラクレス、アリアドネなどなど、お馴染みのテーマ。
チラシになっている「赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス」もいいのだが、「ケイロンによるアキレウスの教育」もいいなあ。
これらはポンペイではなくてエルコラーノの壁画だった。
Ⅳ 神々と信仰
この展覧会で一番気にいったのが「踊るマイナス」。
マイナスは、ディオニソスの信女なのだが、この壁画のマイナスはとても優美。マグネットを買ってしまった!
こんなにもキレイな状態で残っていた壁画。まさに奇跡!
是非どうぞ。

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