【江戸絵画への視線展】
art-39 【江戸絵画への視線展】 山種美術館
開館50周年記念特別展-山種コレクション名品選Ⅰ・・・江戸絵画の視線展に行って参りました。
山種、実は江戸絵画も結構持っているんですね。
伊藤若冲の「伏見人形図」からスタート。
楽しくなる絵ですね。
酒井抱一はなんと6作品も!
鳥が描かれている絵は結構無条件に好きになってしまうのだが・・・
「飛雪白鷺図」も美しいけれど、やはり「秋草鶉図」だろうか。低い位置に描かれた黒い月がミステリアス。マグ
ネット購入。
今回この絵の他、3点のみ撮影可能だった。
伝俵屋宗達「槙楓図」。構図がおもしろい。
鈴木其一「四季花鳥図」。華やか!右に鶏、左に鴛鴦というのもいい。
この秋のサントリーの鈴木其一展、是非行かねば。
伝土佐光吉「松秋草図」。松が主張しすぎな?
酒井抱一の伊勢物語の絵もあったが、鈴木其一の「伊勢物語図 高安の女」、これはおもしろい。
卑しい振る舞いとされた、自らご飯をよそう姿を見られてしまう女。以後、男は女のもとに通わなくなった・・・というお話なだけど、てんこ盛りすぎるでしょう(笑)
酒井抱一の容姿鶯蒲の「紅白蓮・白藤・夕もみぢ図」、インパクトあり。
浮世絵の祖と言われる岩佐又兵衛の「官女観菊図」。
これは金谷屏風の中の1枚とのことだが、他の作品はいろいろな美術館に散らばっており・・・(行方不明もあり)。全部揃って見られたら素晴らしいでしょうね。
じっくり見入ってしまったのは作者不詳「源平合戦図」。1つの絵の中に、いろいろな場面が描きこまれている。
文人画では知らない画家が結構いたりしたが、好みはやはり、池大雅、谷文晁、田能村竹田だろうか。さらさらっと描いているように見えて、結構じっくり描きこまれている。
山本梅逸は知らなかった画家だが、覚えておこう。
「輪踊り図」や伝長沢蘆雪の「唐子遊び図」などユーモラスで好きだが、笑いそうになったのは冷泉為恭の「武者図」。なんだ、この寸詰まり感(笑)。漫画チック!
森狙仙は猿ばかり描いたが、養子の徹山はいろいろな動物を描いた・・・ということで「兎図」。これ、かわいい。
第2会場では近代日本画が数点。
好きな川合玉堂の「山雨一過」が出ていた。この淡い色、いいんだよなあ。
古径の「猫」はかわいい・・・というよりちょっと怖い猫だった。
山種での江戸絵画を是非どうぞ。
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