「天才スピヴェット」
本日の映画
movie-36 「天才スピヴェット」 The Young And Prodigious T.S. Spivet 2013年米加
DIR:ジャン=ピエール・ジュネ
CAST:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター、ジュディ・デイヴィス、カラム・キース・レニー
STORY:天才少年スピヴェットの家族はみな変わり者。ある日スピヴェットの発明がベアード賞を受賞したとの知らせが。双子の弟の事故死以来、家に居場所がなくなっていた彼は一人スミソニアン博物館で行われる授賞式へと向かうが・・・
☆☆☆不思議なアドベンチャーロードムービー。
と位置づけては見たものの、一言では言い表せないおもしろい・・・というかヘンテコな映画なんですね、いい意味で。
一瞬、「リトル・ミス・サンシャイン」みたいかなあと思ったけれど、あれほど毒がなくて、監督が「アメリ」の人と知ってなるほど、と。
この不思議さは共通するものがあるし、ところどころポップでキッチュな映像が展開するところなども。
しかし、「アメリ」より感傷的な物語となっていて、じわじわとくる感じが好きかなあ。
スピヴェット君の家族は変わりものだらけ。
お父さんはカウボーイになりきっているし、昆虫学者のお母さんは昆虫のことしか考えていないオタク、お姉ちゃんは本気でアイドルを目指すミーハー。
スピヴェット君自身は発明オタクで、ちょっと頭でっかちっぽいところもあるけれど、10歳にしてはしっかり者。たった一人でモンタナからワシントンへと向かう。
この旅の様子が、ロードムービー的で楽しく・・・
いろいろな冒険を経てたどり着いた先では、悪い大人たちに利用され、スピヴェット君はこんなはずではなかったと思ったところに、家族登場。
弟の死以来、バラバラになったかと思われた家族がまた一つに。
最後にじわっとくる感動。
あ、これやっぱり「リトル・ミス・サンシャイン」的?
いやでもやっぱり、こっちの方が好き。
お母さん役H・ボナム=カーターがやっぱり上手いのだけど、スピヴェット君役キャトレット君、目くりくりでかわいらしい。そして芸達者。
ジュネ監督、また、こんな映画を作ってほしいなあ。
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