【ミケランジェロ ルネサンス建築の至宝展】
art-48 【ミケランジェロ ルネサンス建築の至宝展】 パナソニック汐留ミュージアム
先日、うっかり休み(夏休み?)の日に行ってしまい、今度こそ!と行って参りました。
1章:ミケランジェロ・ブオナローティ
ミケランジェロの肖像画からスタート。
額に深いしわが刻まれ、とても気むずかしそう。
レオーニが贈り物として作ったという、ミケランジェロの横顔が彫られたメダルの方が穏やかそうに見える。裏は、犬にひかれる聖人のようなミケランジェロが彫られている。
ジョルジョ・ヴァザーリの「美術家列伝」もあった。
昔の美術家の伝記なのだが、第一版ではたった一人、存命中だったミケランジェロが加えられており、絶賛している。
2章:ミケランジェロとシスティーナ礼拝堂
ミケランジェロといえば、ワタクシにとっては彫刻家としてより、システィーナ礼拝堂の天井画と壁画なのである。学生時代、一年間みっちり勉強したので・・・
なので、天井画のための素描が見られたのはうれしい。
特にクマエの巫女の頭部の習作!
しかし、この巫女さんは老婆なのだけど、体がすごい筋肉質で不思議だ。
最後の審判に基づくエングレーヴィング(作者はギージ)はなかなかおもしろかった。これだけ大きな作品だと細部にわたって見ることが難しいから、細分化されていると何が描かれているかよくわかる。
展示されていたミケランジェロの手紙では、天井画を描くのがどれだけ過酷だったかということがつらつらと書かれているのだけど、実際、ずっと上を向いてフレスコ画を描くことは肉体的には非常に大変なことだったようだ。
3章:ミケランジェロと建築
この展覧会のハイライトはこの第3章。
正直、ミケランジェロ=建築家というイメージはあまりなかったのだが、建築家としても偉大なのだった。
サン・ピエトロ大聖堂のドームが一番有名だろうか。
今回見た中では、カンピドーリオの丘の広場も素晴らしいなあと思ったが、もっとも気にいったのはラウレンツィアーナ図書館。階段室のモダンなデザイン!
ミケランジェロの建築に関するスケッチはどれも細かく緻密。切り出す石のサイズまでしっかり描き込まれているという・・・
ちょっと神経質な人だったのかも(笑)
建築という切り口での展覧会は今までになかったので新鮮でした。
展覧会は明日で終了です。
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