エドワード・D・ホック『怪盗ニック全仕事3』
本日の本
book-19 『怪盗ニック全仕事3』 エドワード・D・ホック著 創元推理文庫
STORY:怪盗ニックが盗むものは価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの。ユニークな盗みの数々。
☆☆☆怪盗ニックものを年代順に並べた文庫第3弾。
2作目に続いて読んだみた3冊目。
2作目よりばらつきが少なかった気がしますね。
今回も盗むものはバラエティに富んでいて、子供の絵だったり、昨日の新聞だったり、蜘蛛の巣だったり、使用済みのティーバッグだったり。
読み進めるうちに、これはこういうことかなと読めてしまう話もある中で、最後の最後まで謎の解けない話もあり・・・
なるほどね、と思えるとなんかうれしい。
2冊目の途中で、ガールフレンドのグロリアがニックのことを政府機関のエージェントと誤解するのだが、ついにこの3冊目では正体がばれていまい・・・
一瞬どうなるかと思ったけれど、動じないグロリア。ブラボー(笑)。
なおかつ、ニックの仕事?に結構深く関わったりして、意外な活躍を見せるグロリア。今後も関わっていくんでしょうか・・・
「感謝祭の七面鳥を盗め」はなんとおマヌケにもニックは足を骨折していまい、それでも依頼者の強い希望で、グロリアの手助けをえながら仕事をまっとう。ちょっとユーモラスな展開で好き。
逆にシリアスなストーリーとしては「消防士のヘルメットを盗め」がいいかな。
ホックの本としては、サム・ホーソーンシリーズが大好きだったのだけど、ニックものも大好きになりました。
表紙も好き。今更ながら、表紙にニックの盗んだものすべてが描き混まれていることに気づいた!
早く4冊目が出ないかなあ。
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