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2016/08/13

【旅への憧れ、愛しの風景 マルケ、魁夷、広重の見た世界展】

art-45 【旅への憧れ、愛しの風景 マルケ、魁夷、広重の見た世界展】 ホテルオークラ

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夏休み5日目は都内美術館巡り。
いや、一つ目は美術館じゃないですね。
毎年、ホテルオークラで開催されるチャリティーイベント「秘蔵の名品アートコレクション展」。例年、この時期は長期旅行中のことが多く一度も行けてなかったが、22回目の今年、ようやく行くことができた。
たまたまではあるが、このテーマの絵、好きなので楽しみ!

【第1章】 日本の風景をめぐる
明治以降の日本画及び洋画における風景表現、だそうである。
第1章の前には山下清のペン画で宮島を描いたシリーズがあった。山下清というと貼り絵のイメージだけど、ペン画もなかなか味わいがある。ほのぼの系。
そして1章のはじめは赤松鱗作「夜汽車」。昔の夜汽車ってこんなだったんだろうなあと。キセルやたばこで一服する人たち、大きな荷物を背負う人、なぜかみかんが捨てられてたり。昔はこんな固い椅子だったんですね。
横山大観の海山十題より4枚。海に因む十題から2枚、山に因む十題から2枚である。「波騒ぐ」は五浦だろうか?先日五浦の海を見てきたところなので、似てるなと。「砂丘に聳ゆ」はどこだろう?富士山が見える砂丘というのは?迫力のある作品たちである。
うってかわって、小杉放庵の「金太郎遊行図」のかわいいこと!絵本の挿絵みたい。
そして、定番、魁夷もいいなあ。あの色が好き。

【第2章】 愛しの風景
魁夷は第2章にも。北欧の風景である。
「スオミ」の緑と青の美しさといったら!「早春のディアハーベン」はファンタジックな作品。
定番の佐伯祐三も何枚か、そして三岸節子も。ヴェネツィアを描いた風景画、なかなかいい。まさに印象派なのは児島虎次郎の「フランスの森」。森の中の光が暖かく明るい。
霧の画家と呼ばれた牧野義雄ははじめて見た(見たことあるけれど注目してなかった?)が、幻想的でキレイ。もっと見てみたい。
しかし、なんといっても一番の見どころはマルケである。18枚も集められていた。
当初フォービズムのグループに加わっていたというが(マティスとは親しかったらしい)、落ち着いた色遣いの絵で、地味ともいえるが、穏やかな気持ちで見ることができる。美しい。
1枚異質だったのが、「ポン・ヌフ夜景」。普段は使わないような黄色や赤や青がビビッド。鮮やかな夜景。雪のポン・ヌフや夕暮れ?または朝日のポン・ヌフも捨てがたい。
マルケ展を是非やってほしいなあ。

【第3章】 広重、旅への憧れ
松園や清方などの美人画もあったが、中心は広重の五十三次。
何度も見ているので感想は割愛するが、何度見てもいいものはいいですね。
先週静岡方面に行ったので、そのあたりを重点的に鑑賞。

いいイベントですね。
来年もスケジュールがあえば是非!

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