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2016/09/24

【没後110年 カリエール展】

art-50 【没後110年 カリエール展】 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館

1609241
フランス象徴主義の画家ウジェーヌ・カリエールの展覧会に行って参りました。
カリエールのひ孫である美術史家の協力の下、ほとんどが個人蔵の作品で構成され、あとは新潟市美術館の作品がきていた(日本では新潟市美術館がもっとも多い12点を所蔵しているとか)。

第Ⅰ章:画家カリエールの誕生から最初の国家買い上げまで
セピアの画家カリエールもさすがにはじめはセピアではなく、初期の自画像や妻の肖像画など色があるのである。
しかし、1877年頃には早くもその気配が感じられる。全面セピアというわけではないのだが、「羊飼いと羊の群れ」などもやもやとした画面。題材はミレーっぽいが、このもやもやはターナーの影響を受けたらしい。1885年頃の絵では背景がセピアになっていた。

第Ⅱ章:母性、子どもたち、室内
カリエールは7人の子に恵まれ(長男は夭折)、家族に囲まれた幸せな
生涯を過ごしたようで、家族・・・妻や子どもたち、室内の様子などはカリエールの絵の生涯のテーマとなっている。
この頃にはセピア全開!なのだけど、絵からは幸せな暮らしが伝わってくるよう・・・
ドニみたいですね。絵のタイプは違うけれど。
母と子がテーマの絵が多い中、意外と気に行ったのは室内を描いた作品だった。

第Ⅲ章:サロンからの独立、著名人の肖像
その後、権威主義的なサロンに嫌気がさしたのか、カリエールはサロンから独立、次第に著名人の肖像画や壁画装飾なども手がけるように。
「ポール・ガリマール夫人の肖像」はセピアの中にも華やかさがあってゴージャスなのだけど、「ルロール家の肖像」は怖くないですか??描き直しをしたのか、後ろに亡霊のようなものが・・・
親交があったという「オーギュスト・ロダンの肖像」は顔が歪んでいてちょっとユーモラス。
風景画もあったが、うねった木や、水だか地面だか判然としないところなど、もやもやがかなり進んじゃっている。確かにターナー的というか。

第Ⅳ章:晩年
カリエールは2度の咽頭がんの手術を受け、最後は言葉を発することができなくなり、57歳で死去している。
最後にはまた身近なところに題材を求めたようだが、晩年はさらに絵がもやもやに。もはや何が描かれているのかわからない絵も。モネの晩年の絵のような・・・抽象画に近い。
生涯にわたって、妻や子どもたちを描いているが、一番描かれていたのは三女ネリー。個性的な顔立ちというのもあるのだが、もっとかわいらしく、もっと美しく描いてあげなかったのかと(笑)。

まとめてカリエールが見られるいい機会ですので、是非どうぞ。

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