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2016/09/05

エドワード・D・ホック『サイモン・アークの事件簿Ⅳ』

本日の本

サイモン・アークの事件簿IV (創元推理文庫)
book-21 『サイモン・アークの事件簿Ⅳ』 エドワード・D・ホック著 創元推理文庫

STORY:2000年もの間、悪魔を追い求めて旅をしているというサイモン・アーク。不可解な事件の真相を見抜き解決していく。
☆☆☆4冊目。

3冊前までは作者自薦の作品を集めたものだったが、4冊目は、翻訳者である木村二郎氏が選んだ作品集。

あいかわらず、サイモン・アークが2000年以上生きている悪魔ハンターなのかどうかは明らかにはされないのだが・・・
そういう設定はともかく、本格推理ものなので、えーオカルト?と思わず読んでみてほしいですね。

全8作のうち、一番おもしろかったのは「切り裂きジャックの秘宝」。あの有名な切り裂き魔の斬新な解釈である。想像するとグロテスクなのだけど、なぜ切り裂き魔は連続殺人犯となったのかに妙に納得していまう説である。

ショッキングなお話は「黄泉の国の判事たち」。語り手であるわたしの家族が判明するお話だが、登場したときは父親も妹も亡くなっているという・・・トリックには納得。

悲しいお話が「悪魔がやってくる時間」。犯人が誰かに重点があるのではなく、なぜこの事件が起きたか、である。

「悪魔の蹄跡」(2作目の作品だそうで、語り手の〃わたし〃もでてこない)のトリックは、どっかで見たことがあるような・・・
そして「ロビン・フッドの幽霊」は、雰囲気はいいんだけど、そりゃよく調べればわかるでしょ!というムリが・・・

とまあ、やっぱり出来はいろいろだけれど、最終巻らしい5作目も楽しみに読もう!

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