エドワード・D・ホック『サイモン・アークの事件簿Ⅴ』
本日の本
book-22 『サイモン・アークの事件簿Ⅴ』 エドワード・D・ホック著 創元推理文庫
STORY:不可解な事件あるところにサイモン・アークあり。あるときは超常現象研究者として、またあるときは私立探偵として事件を解決していく。
☆☆☆5冊目。
まだまだ作品は残っているものの、作者が亡くなってしまったこともあり、手に入りにくくなってしまったため、これで打ち止め、ということらしい。
今回は、中編2編、短編6編という構成だが、やっぱりホックは短編作家なので、短編の方がキレがあるような。
一番気に行ったのは最後の「怖がらせの鈴」。ああ、なるほどねという。
「砂漠で洪水を待つ箱船」は、意外な方向に物語が展開しておもしろい。
「パーク・アヴェニューに住む魔女」は動機に納得するものの、トリック的にはちょっと苦しいような・・・
「海から戻ってきたミイラ」のトリックは納得。同じようなトリックは読んだことがあるような気もするけれど。
これでおしまいなので、あとは怪盗ニックの4作目が出るのを楽しみに待ちましょう。
« キリン のどごし生 All Light | トップページ | 「スポーン」 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- クリス・マクジョージ『名探偵の密室』 (2023.09.06)
- 青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました』 (2023.08.30)
- エリー・グリフィス『見知らぬ人』(2023.08.24)
- C・A・ラーマー『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』(2023.07.07)
- ボブ・ラングレー『北壁の死闘』(2023.07.05)
コメント